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人生のだいたい半分、派手髪で過ごしている人の話

好きなことを貫くのはとても楽しいことですが、「人は見た目が9割」という言葉はごもっとも。派手な髪色を貫くには、それなりの覚悟が必要です。
大学生~社会人~結婚~子育て~転職・・・人生のステージングごとの周囲の反応や心境をつらつら書きます。

書こうと思ったきっかけ

先日、益若つばささんが、中学生になった息子さんの入学式に金髪で参加したことに対して賛否両論、というニュースを拝見しました。

記事の内容はだいたいこんな感じです。(すごくざっくり)

益若さんの息子さんが、この春中学に進学した。
Instagramにアップされた入学式の写真には、「金髪」姿の益若さんと息子さんが写っており、「金髪」での入学式参加に対する賛否両論がネット上で巻き起こった。
益若さん曰く、
「息子さんが小学校入学時は、学校側の「子」より「親」を見ると感じたので黒髪姿で出席した。中学校に上がるにあたり、学校側は「親」ではなく「子」を見ると感じた。故に仕事柄、金髪にしていることもあり、中学の入学式には金髪のままで参加した。」

記事を読んだ瞬間、「あ~、わっかるわぁ」と思いました。

ここでいう「わかる」は、益若さんの気持ちも「わかる」し、周囲の反応もこれまで私が言われてきたママだった「わかる」です。

髪色を奇抜にすることは、私自身は楽しいですが、周囲の反応はこれまでまちまちでした。

益若さんのような芸能関係のお仕事であれば「致し方ない」という理解もあるのでしょうが、超絶一般人である私にはそんな見方も味方もございませんw

思い返してみれば、意外と貫くって大変だったなと思うこともあり、
これから金髪orカラーリングをやってみよう!と思っている方へ、今後の過ごし方の参考になれば、と思い色々書いてみることにしました。

大学生

派手髪デビューをしたのは、高校卒業式の翌日でした。
地元の美容院で施術。
選んだ色は「ショッキングピンク」
※この色を選んだのは、X-JAPANのhideさんの色で可愛かったから。思えば1stカラーとしては奇抜すぎた色でした。

高校は校則も厳しめ、挨拶も「ごきげんよう」という類の女子高に通っていたため、いきなりの出来事に、母親は「卒倒するかと思った」と今でも語っています。

髪色を変えた理由は、「人と違うことがしてみたかった。」
若いですね。

*****

大学生時代はとにかく「自由」。
周りの縛りもなく、原色系を中心に、ピンク、青、緑、赤・・・コロコロ変えておりました。
(ちなみに、このころはカラーリングの薬剤自体が発展途上で、色の種類自体少なく、美容師さんも派手色をうまく髪に乗せる技術がある方が、大変少なかったです。)

芸術系の学部に進学していたこともあり、ちらほら学内には、派手髪民も見受けられました。

ただ、学校を一歩出れば、私のような人間は非常にマレな時代。
髪色といえば、茶髪が主軸!トレンドは浜崎あゆみ!
ポップな色のカラーリングをしている人はごく一部の方でした。

◎原宿で見かける超個性派おしゃれさん
 ZipperとかKERAのイメージ
◎ビジュアル系ファンと思しき方
 LUNA SEA,SHAZNA、黒夢、MALICE MIZER(GACKTさんがギリギリいた
 ころ)が流行の時代。

街を歩くと、ぎょっとした感じにみられることが多かったですが、そこは若さゆえ、目立つことは気にかかりませんでした。

*****

そして大学生といえば、アルバイトに精を出しますね!
しかし、派手色カラーリング民にアルバイトは非常にハードルが高い。

まず接客業は、ほとんどNGです。
内勤系の仕事ですら、履歴書で落とされることはざらでした。
社会の洗礼ですね。

髪色が派手=不良、ちゃらちゃらしている、いい加減、清潔感がない

今よりも強くこのように捉えられていた時代です。

とはいえ、ありがたく採用してくださった先もありました。

◎コールセンター(常に人が足りない業界だった)
◎着ぐるみの中の人(金髪の劇団員の方もいらして理解があった)
◎PCのデータ入力(当時取得したパソコン検定が役にたった)
◎TV制作の雑用(学校の勉強とリンクしていたのと容姿は問わない業界)
◎飲食店の接客(ウィッグの着用がなぜか許された心広いオーナー)

大学時代は、バイト採用の洗礼はあったものの若いからこそ周囲の目も気にならない時代でした。
しかし、いつまでも子供ではいられない、、社会人になります。

社会人

さすがに私も就職活動期~就職に至っては黒髪に戻しました。。。
派手髪なんて、受け入れていくれる企業はありませんでした。
今でも就活下における派手髪は難しいのではないでしょうか。

社会人4年目までは、金融系のお堅い仕事をしていたため、当初の数年間、黒髪orヘアマニキュアレベルの茶髪の時代がつづきます。
この間、派手髪にしたかったか…というと、仕事に明け暮れ、先輩についていくのがやっとの状態。髪色にこだわる心境にはなりませんでした。

*****

とはいえ、その後ちょっとした転機がありました。

グループ企業へ転籍。しかも、外資系企業出身の方を中心に立ち上げた、新設企業。外資系の雰囲気を踏襲しており、自由な雰囲気がありました。

謀殺される毎日ではありましたが、ふとストレス発散のために、イメチェンしたいなという欲がムズムズ。

そこで、徐々に~徐々に~色を抜いて、気が付いたら金髪になってました!
すみません(てへっ)プランを思い立ち、行動に移しました。

するとどうでしょう。

なぜだか「やっと元の自分に戻れた」という謎の安心感と開放感が湧いてきたのです。

仕事で落ち込んだ時は、明るめにすることで心も明るくなったり、
トーンを落とすことで自身の雰囲気が変わったり、
仕事ばかりの日常へのアクセント、のような感覚もありました。

これ以降、私は「大人になったとて、髪色は自由にしていたいよ」と思うようになったのでした。

結婚&出産

社会人になり5年目、私は結婚することになりました。
その翌年には出産もしました。
またまた「黒髪期」に戻さざるを得ませんでした。

出産するとなると、カラーリングは良くない説など色々あったことと、子育てで当面はにお手入れが行き届かなくなるだろうな、という理由です。

出産して半年で仕事に復帰しましたが、それまでは美容院に行く暇もなく、乳児の世話にあわただしい日々でした。。。

仕事復帰

私は子供を保育園に預け、半年後に復職しました。
仕事がもともと好きなので、育児のストレスを仕事で発散しておりました。

そして髪色もストレス発散のはけ口に。
ほぼほぼ金髪になりました。

髪色に理解のある会社・仲間感謝。

とはいえ、「金髪」が許容されるMAX値。
さすがにカラーリングによる奇抜さは認められない「空気読め」感がありました。

保育園で出会い、お話させていただくようになったパパママからは「金髪だけどスーツ着てるときもあるし、どういったお仕事されてるんだろうと疑問に思ってたw」と言われるものの、快くお付き合いさせていただきました。ネガティブな指摘をされることはありませんでした。

転籍

その後、またグループ会社に転籍することになりました。

そこは、外資とか一切関係ない、普通の感じ。
となれば・・・そうです。また髪色を戻さなくてはならないのです。

だけど、一度味わった解放感はもう忘れられないものでした。
さぁてどう乗り切るものか。。。

「人は見た目が9割」という。
いやいや人間性でしょw、っていう考え方もよく聞きますが、社会ではなかなか通用しません。自分はいくらそう思っていても、お給料をいただいている身、そこは周りに認められないと、ただの「わがまま」でしかないのです。

ということで、髪の毛の色が派手な分、マイナスの先入観(チャラい、いい加減そう、宇宙人感)が生まれるのは仕方ない。

ならばいっそ、期待を裏切らない外見になって、マイナスの印象を持ってもらうことにより、ちょっとした「プラス」ですら「大きなプラス」に感じてもらおう作戦にしました。

転籍の初日は、スーツの方しかいない中、ヴィヴィアン・ウエストウッドのゴリゴリのチェック柄セットアップで登場。ご挨拶させていただきました。
(漫画のNANAみたいな)
・・・案の定、浮きましたw

そこからは、とにかく着実、堅実、丁寧をモットーに業務を行いました。
「髪色を維持するために仕事を頑張るという」モチベーション構造が爆誕。

一定期間が過ぎますと、気心知れてきた社員からは、「話したら案外まともで安心した」と声掛けいただくシーンもあり、マイナスからのスタート作戦、成功です。

うーん、でもこの作戦ってほんとに諸刃の剣で、仕事の成果が相手の方に伝わる・実感していただけないと失敗になるし(あぁやっぱりな、でthe end)、社内でも一定数快く思っていない方もいらっしゃったと思います。

そして途中から営業的な業務にも参画することになり、相手先企業に失礼の無いように、ド金髪、は避けていましたが、近しい色にはなっていたこともありました。

このころのメリデメをまとめると以下です。

◎メリット
・覚えていただけやすい。「あの金髪の~」が常套句。

◎デメリット
・一定数の方からは確実に好かれません。
・悪目立ちしないように、より一層、誠実な対応を心掛けねばならない
プレッシャーと戦う必要があった。(仕事の質としてはメリット??)

自営業

さて、その後私、自営業に転身しました。
理由は実家の家業を継ぐ・継がない問題が発生したこと。

言葉だけでは判断がつなかいため「よし実践しよう」ということで、ジョブチェンジしました。

自営業であるため、MAX値≠金髪となり、カラーリングも自由自在です。

さぁ、好きな髪色の世界へ羽ばたこう!

だけど、そうは問屋が許さない。
この時期は、子供が小学校に入学するのです。。。

子育て:小学校受験&入学

我が家は小学校受験をしました。

近所にある学校が、私立で、そこが私の母校だった。
そして、当時ご指導いただいた先生方もご健在で、安心して通わせられることが理由です。

地元で母校とはいえ、私立は私立。入試は避けられない。
仕事にかまけて母親業が疎かな私は、髪色を戻し、子供とともに受験突破へ向け頑張ることにいたしました。

冒頭の益若さんのニュースの通り、小学校受験においては、「子」も見られますが、「親」も判定の対象です。

「親」が学校の理念を理解しているか、学校からの依頼に協力的か、どれだけ入学への熱意があるか等々、色々な視点からチェックされるのが、小学校受験だと思います。親の面接もありました。

無事試験に合格。入学を果たしまして、ちょっとの間黒髪を続けました。

でも・・・自営業です。

ママだけど派手髪

小学校入学後、しばらくは黒髪を保ったものの、派手髪にしたいなぁという思いも募り、ついに派手髪にしました。

この期間は、父母の方の目との葛藤がいろいろありました。

まず、私立で落ち着いた校風であること。
おのずとご両親も、落ち着かれた上品な方が多いです。

そんな中に、派手髪さんが現れた!
どうする?

皆さん遠巻きに観察だけしますよね。
話しかけずらいと思いますし、一旦様子見で!ってなるのが普通だと思います。

多少黒髪期はあったものの、その後小学校卒業までずっと派手髪でおりました。

自営業が小学校近くの飲食店であったため、親御さんに立ち寄っていただくことがちょっとした救いではありました。
立ち寄られる方とはお話させていただき、親交を深めることもできました。

反面、「そういった髪色について、色々言ってる人もいるよ」と私に率直にお話してくださったママもいらっしゃいました。
ショック…という気持ちよりも「やっぱりな」と思ったのと、話してくれたママに感謝したことを覚えています。

その後、自営業は色々課題があり、家業を継ぐことはあきらめて転職したのですが、かなり忙しい会社であったため、小学校の父母会への参加が難しくなりほとんど欠席で過ごしました。
償いとして?父母の協力が必要なイベントにはなるだけ協力しましたが、交流を深めることを積極的に行わなくなりました。

仕事の忙しさを言い訳にして、保護者の方とのお付き合いから逃げていたのではないかとも思います。
好きなことに対して色々言われることがめんどくさく、仕事はちゃんとしないと生きてけないが、保護者と付き合わなくても生きていけるし・・・

*****

今年の4月に子供が中学生になりましたが、保護者の方とのお付き合い方法をどうするべきは正直、悩んでいる最中です。

コロナ禍でもあり、オフラインで集う会合が縮小されている今、まだ私の派手髪があまりバレていない状況にありますが、子供の部活動にも協力が必要とのことで、近いうちにバレます(笑)

ただ、小学校の時よりももっと、素直なコミュニケーションを図ってみようとは思っています。
中学生ともなれば、親の手を離れていき、友達同士のお泊りがあったり、万一のトラブルも小学校よりも込み入った内容になることも想定され、保護者同士のコミュニケーションを大事にしておく必要があるかなと。

具体的には・・・

◎派手髪であろうとも、気にせずこちらから話しかけるようにする
◎父母会にはきちんと参加する。
(仕事もちゃんと調整して時間を作る。忙しさを言い訳にしない)
◎役員などの仕事も機会があれば積極的に引き受ける

を理念に掲げます。(noteに書くことで自分への戒め&宣言)

子供からの話

子供視点からみた親の派手髪に対する反応ですが、我が家の場合、ネガティブな反応はあまりないです。

派手髪の期間が長いので、慣れてしまってるのかもしれませんが、「次は何色にするのか?」とか「その色は似合わない」等のやり取りが日常です。
そのため、色をちゃんと選ばねば…と気合も入るものです。

私「お母さんの髪の毛って、なんか友達に言われる?」
子供「いわれないけど、目立つから、授業参観だと〇〇君のお母さん来てるよ!って友達が教えてくれる」

私の髪色による、子供同士の「いじり」がこれまでなかったことは私にとって幸いでした。
さすがにこういったことがあれば、黒髪にもどすつもりでおりました。

最近は、反抗期もちょっと出てきて、髪色を変えても何も言ってくれないのでさみしいです。(かといって反発もありません。)

自営業を辞めたあと

勤め仕事に復帰したわけですが、この時から転職においては企業選びの視点の1つとして条件を設けました。

金髪で勤務できること

幸いにも、金髪OK、外国籍の方もいらっしゃるので髪色規定がない企業、
且つ、これまでのスキルも生かせる企業が見つかり、現在までは、自分の思うがままにやらせていただいています。

探せばこういった企業は見つかりますし、最近はすごく増えてきています!

いま、思うこと/これからの私

最近は、派手髪が許容される時代になったとしみじみ思います。

道行く人を見ていても、10~20代の若年層だけではなく、年齢層問わず、インナーカラー等「上手にちょっと遊びを入れている」「おしゃれ」な方が、多いこと多いこと。

本当にいろいろな発色になるカラー材が増えて、派手~濃い~淡い、たくさんの素敵な色が作れるようになりました!

美容師さんの技術も、「施術のお客様が増える=経験則が増える=発色がうまくできる」ことにより、向上していると感じます。
※私の担当の美容師さん曰く、髪質により同じ薬剤でも出来上がりは違うので、経験に基づく発色予測が大事なんだそうです。

これらの技術革新にも支えられ、今後カラーリング普及は一層進むのではないでしょうか。

とはいえ、和や空気感を重んじる日本ですので、環境により許す/許さないの考え方がなくなったとも考えていません。

人は見た目が9割。

これはこの先もまだまだ続く考え方かなと思います。
私の場合、この考え方があるからこそ、「派手髪でも認めてもらうぜ」というツッパリ根性(意地)が私の仕事・プライベートの活力の源であり、支えになっていると、noteを書いて振り返ると思うことです。

これからの私は、当面派手髪を続けていくことでしょう。

ただ明日急に黒髪に戻すこともあるかもしれません。

私の中でぶれないであろうことは「髪色を自由にしながら生きる」ということ。

派手とか地味とか関係ない。

黒でも、赤でも、白でも、紫でもなんでもいい。

そんな自由を謳歌していきたいです。

最後に・・・「派手髪って書いてるけど実際どんなもんじゃい?」と思われる方、いらっしゃるのではないでしょうか?

こんな徒然なる文章に最後までお付き合いいただけた方に!
写真をお見せしましょう///

My Passport(有効期限:10年)に使った写真・・・
去年撮影&更新したものです。

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ちょっと黄色味の強い写真ですが、シルバーベースにラベンダーがのってます。

さて、10年後の自分がこの写真と見分けがつくのでしょうか?
トラブルなく入出国できるのでしょうか?

10年後も自分らしくいられますように^^

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