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新学期の目標、願いを学級通信で発信しよう。

とある町で小学校教諭をしています。わいぬです。
主にX(旧Twitter)で日々の学びや気づきについて発信をしています。

今回は3学期最初に発行した通信から「目標や願いの伝え方」について考えていきます。
学級通信を通して目標や願いを伝えるために大切なのは「子どもの声と事実を語る」ことです。

はじめに

 3学期序盤の通信は子どもたちの姿や声を中心に発行しました。

 先日3学期のスタートに心がけたいこと3つという記事とも関わりがあります。あわせてお読みいただけると嬉しいです。


実際に3学期の語りとあわせてをご紹介します。

◯年生0学期


上記の記事にもあるように「◯年生0学期」という語りを子どもたちにします。
(5年生を例にしています。)


黒板に矢印を書きます。
この矢印は子どもたちの成長を曲線にして表現したものです。
1年間を通して子どもたちに示しています。

5年生もいよいよ最後の3学期、ここまで1学期、2学期と成長してきたことを伝えます。
行事、日々の生活、努力など目に見える成長と目に見えない成長をほめます。
そして、上記の図を指しながら6年生1学期へと繋がっていくのが3学期であることを伝えます。

5年生3学期の横に「6年生 学期」と書きます。
何が入るのか子どもたちに尋ねます。


「0」が入るとつぶやく子がいるはずです。
いない場合は近くの席の人と相談してもいいですね。

6年生に突然なれるわけではなく、日々が積み重なって6年生になれる。
5年生の3学期は6年生になる準備の期間です。

ではどんなことを大切にして日々を過ごしていけばいいのかを子どもたちに問いかけます。

次のようなものが実際に出たものです。

・自分から笑顔で挨拶をして人と関わりを深めていく
・忘れ物や宿題など基本的なことを忘れずにする
・◯年生になる自覚を持って勉強や生活を熱心にする
・下級生の手本になる行動をする。

学級目標たちかえる

 ◯年生0学期の心得を子どもたちと確認した後に学級目標を再確認します。
 学級での目標を絵に描いた餅にしてはいけません。
 3月のゴールが次の学年へつながることを意識できるようにします。

 ◯年生に向かいながら学級目標を達成するためにどのような行動をするか。

 子どもたちに考えてもらいます。
 ここで忘れてはいけないのは、
 次の学年を見据えながらも大切なのは「今」です。
 今を大切に過ごすことの連続が未来へと繋がっていきます。

目標をノートにかく

 新学年に向かうマインドと学級目標を再確認した後に個人の目標をノートに書く時間をとります。(ノートではなくプリントでも可能) 
 この時間、子どもたちの姿を写真も撮っておきます。

ここまでの流れを通信にまとめる

 新学期の語りの内容、子どもたちから出た新学年に向けての思いや個人の目標を学級通信に書きます。
 3学期の学校生活で意識していきたい目標も教師から示されるのではなく、子どもたちの中から考えてきている。
 子どもたちの目標を掲載することで他の子どもたちの意欲も上がります。

最後に

 
 子どもたちの姿、教室の「今」を見つめながら通信を発行するマインドを持つことで教師から示された目標ではなくなります。
 学期の子どもたちの姿や言葉から新学期の目標や教師の願いを発信することができます。
 

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