ダンボールを運ぶロボットを見て思ったこと

Boston Dynamicsを知っているだろうか?

そう、普通の人間や生物と同じようにスムーズに走ったり、障害物の上を歩いたり、さらには爆天したりとホントにロボットなのかと思うほどびっくり仰天なあのロボット達を開発しているアメリカの企業なのだが、そのBoston Dynamicsが開発した荷運びロボットもかなりすごい。

Boston Dynamics社が開発した他のロボットと同じように動きもスムーズだし何よりも大きなダンボールを正確に積むことができるし力持ちである。

もし実用化されるとそのうち工場で働く人間がロボットに取って代わる日が近いんじゃないのかと思うほどだ。

話が少し脱線するが随分前、毎日新聞のサイトの特集に面白い話が載ってあって(今は有料会員以外見れなくなっているが)、19世紀清朝の官僚が欧州へ視察しに行った時、現地の経営者がその官僚に機械化された工場を見せて自慢したところ儒教を信条とする清の官僚は「人々の仕事を奪うなんてけしからん!そんなこと我々のすべきことではない!」と批判したという。

それから何百年後、儒教の本場だった中国は他の国と同じように時代の流れとともに近代化、工業化の波に飲まれ、何千年の昔から中国に根付いていた儒教も文革で全否定され、今や技術面やテクノロジー面で日本を凌駕してしまった2010年代の中国には無人コンビニ無人クリニック、さらには無人厨房なるものが出現している。

19世紀に欧州の機械化された工場を批判していた清朝の官僚が何百年後の未来に自国がこうなることを知ったらどう思うのだろうか?

と、Boston Dynamicsの荷運びロボットの動画を見てそう思ったのであった。

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