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勝手に教育改革(47歳おじさん版)

47歳おじさんは勝手に教育について考えている。
愛する日本国の子供たちが明るい将来を送る姿を妄想しながら。


現代教育の問題点

  • 子供の学習意欲の低下

  • いじめ

  • 不登校

  • 学校を評価する方法がない(学校差が顕著)

  • 学校から社会へのつなぎが薄い

  • 教師の多忙化

だいたいこんなところでしょうか?
子供の学習意欲低下、いじめ、不登校は教師が悪いというよりも、現代の教育方法がもう限界なんでしょうね。
子供って育つ力があると思うんです。
でもその力をうまく奮うための環境がないので、やる気をなくしたり、弱い者をいじめる方向に向かっている気がします。
そうやって問題ばかりが増え、教師の仕事が増えて手が回らなくなり、さらに問題が増える。悪循環ですよね。

国策としての教育

  • 専門性の高い技術者の育成

  • 高い倫理観の確立

  • 多様性に順応できる考え方

ちょっと目線を変えて、国という立場から教育をとらえてみます。
教育の結果、生まれた人材は国にとっての財産ですよね。
国が豊かになるには、人材が欠かせません。
人材が国の将来を創っていきます。
人材が互いに貢献しあい、充実した生活環境が作られていきます。

教育改革3本の基本理念

  1. 学習内容の無駄を省く

  2. 子供の改善点より可能性に目を向ける

  3. 可能性を育むシステム作り

子供の成長を邪魔しているな~と感じるものがあります。
それは、今の情報化社会で不必要になった学習内容です。
知りたくなったらすぐに調べられる、なんならAIに聞いたらすぐに最適な答えをくれる時代、幅広い知識の習得ってそれほど重要なのかな?って。

これからの時代に必要なのは「自分にとって」有益な知識です。
それにはまず自分自身を知ることが必要ですよね。
自分のポテンシャル(可能性)は何なのか、そして自分はどんな将来像を描くのか。
それを知ってこそ、真に有益な知識が何なのかを知ることができます。

そして子供たちが自分のポテンシャルを知り、育み、それをもとに明るい将来像を描く、それを助けるのが教育なのではないでしょうか。

1 学習内容の無駄を省く

 ①小中学校での座学は高品質授業を一斉配信する
 ②座学と別にクラスでの応用発展的議論を展開
 ③社会問題の議論を通して高い倫理観を育む
 ④自然や社会との交わりを通して体験的学習

①小中学校での座学は高品質授業を一斉配信する
 クラスは難易度ごとにABCの自己選択性

学習内容の無駄には2種類あると思います。
内容量の無駄非効率という無駄です。
内容量の無駄とは自分の将来像に必要のない知識の詰め込みです。
将来使わないであろう高度な外国語教育もそうでしょう。

非効率とは教え方が教師によって差があり、時にそれは子供の学習意欲をなくさせたり、教師にとっても比較されしんどい思いをする原因になります。また、教える内容によっては40分にわたる教師の言葉よりも5分の映像を見たほうが効果的なこともあります。

一斉配信が可能となった現在、効果的な映像と高レベルな専門講師による座学の配信で事足りてしまうのではないかと思うのです。配信型は人数制限もいらないですし、復習として見直すこともできますし。便利すぎです。

ちなみにクラスは難易度別がよいと思います。特に理数系は。
A:基礎理解にフォーカス
B:一部応用
C:応用にフォーカス
教師は生徒が理解できてるか様子を確認します。

②座学と別にクラスでの応用発展的議論を展開
③社会問題の議論を通して高い倫理観を育む

  • クラス教師は座学内容に基づいて議論を展開させ生徒の理解を深める。

  • クラス教師は自分の主観に執着せず、ただ生徒の自由な考えを引き出す。

  • 主に、歴史、地理、社会問題がテーマになる。

  • 生徒の倫理観形成の助けとする。

座学の効率化で得られた時間と教師の労力はクラス議論と社会体験に充てることができます。
議論を進める教師にはファシリテーターとしての専門教育を受ける必要があるかもしれません。ちなみにこれはカウンセリング技術にも通じるところがあるため、双方とも必須技術としてもいいですね。
意見の相違によって争い、いじめにつながらないように計らう必要があります。

④自然や社会との交わりを通して体験的学習

  • 月一度以上の自然or社会見学の義務化

  • 自然or社会見学は外注制

  • 政治の場の見学は必須

子供って実体験から学びますよね。
おじさんは小学校の頃の授業は全く覚えていません。(学んだ知識は身についている…はず?)
でも、ガラスを割って怒られたり、先生にハグしてもらったり、修学旅行や遠足、パン工場見学でパンを貰った事とかはよく覚えています。

なので月に一度の校外学習を提案します。
でも教師がそんなことまで計画してたらダメですから、これらは外注とします。
きっと旅行会社のプロの方々が有意義で魅力的なプランを競って提示してくれるはずです。
社会見学に協力してくれた企業さんには税制面で少しだけ優遇されます。宣伝にもなりますしね。
え?そんな予算どこにあるかって?そうですね・・・企業さんから寄付を募りましょう!寄付企業は名前を発表。
寄付ランクとかあったら競って寄付してくれるんじゃないかな。
子供や孫のために寄付してくれた企業さんにはたくさんの感謝が届くでしょうね。
使い道はもちろん一円単位で透明化です。
足りない分は国庫負担。
余ったら貧困層の学費に充てます

 1 学習内容の無駄を省く~まとめ~

ということで、小中学校での学習は、実体験を通して社会や自然を学び、学習の意義を見出してもらって、配信セミナーで効果的に学ぶ。そして議論を通して知識を深め、高い倫理観を獲得する。そういったところです。


2 改善点より可能性に目を向ける

① 小学校での成績表の廃止、家庭懇談を増やす
② 中学校での成績表をポテンシャル表へ移行
③ ポテンシャル表を通して進路を決定する

おじさんは思うのです。
子供の可能性を潰しているものの一つに成績表があるのではないかと。
だって成績表には教師の主観が入りますよね。納得できない成績をつけられた子供はやる気失せますよね。
そもそも子供って評価される対象じゃないでしょって思うんです。
子供時代は他人の評価にとらわれず(悪いことをしたら叱られるのは当然ですが)、のびのびと可能性を伸ばす時期だと思います。
義務教育は子供の権利、子供が学び成長する権利。
評価されるべきは教師のほうです。
そして、教師は評価されるがゆえに、高い社会的地位を得ます。初任給から好待遇。年功序列なし。
教師は非常に有能であり、尊敬を集め、人格者であり、好待遇であるがゆえに憧れの職業となるのです。
だって、国の宝である子供のポテンシャルを育むんですから。

① 小学校での成績表の廃止、家庭懇談を増やす

  • 成績表は可能性より改善点にフォーカスしがちなので廃止する。

  • 小学校時代は子供の可能性を見出し伸ばすことに焦点を当てる。

  • 懇談は基本ネット懇談を中心とし、回数を増やす。

  • 懇談は親のカウンセリングの場ともすることができる。

成績表を廃止すると、家族が子供の学校での様子を知ることができないという状況が発生します。
そこで、懇談を増やすという方法があります。もちろんここで話されるのは、子供のポテンシャルや情緒についてです。問題点改善点は必要最小限にとどめます。
現在は仕事中でも15分スマートフォンに向かえば懇談ができます。
必要な時に必要なだけ懇談ができる時代です。
子供の可能性は親の暴力や、信頼する親の心無い一言でつぶされることもあります。
親もストレスの中にいます。子供にあたってしまうこともあります。実のところ、親にもカウンセラーが必要です。
懇談は親のカウンセリングの場としての可能性があります。
経験豊かな懇談専門のカウンセラー教師がいてもよいかもしれません。

② 中学校での成績表をポテンシャル表へ移行
③ ポテンシャル表を通して進路を決定する

  • 中学からは、進路を決めるための材料となるポテンシャル表を作成していく。

  • 定期的に職場体験をすることで、自身のポテンシャルと希望進路の調整を行う。

  • 職場体験により勉強の目的意識を明確にし学習意欲を上げる。

  • 早期から明るい将来像を見据えることで無気力、いじめの低減に努める。

小学時代から続けてきた社会見学が今度はもう少し深く学ぶ職場体験に移行します。実際に進路を決めていくにあたり、年に一度は体験をします。
受け入れてくれる企業さんはまあまあの税制優遇を受けられます。

ちなみに職場体験には国会、県議会、市議会も入ります。子供が傍聴していてつまらなくない議論をお願いします。すでに子供は議論に慣れていますからね。

子供が自分の明るい将来像を明確に想像できる時、その持っている力はそちらに向きます。人をいじめている暇などありません。

 2 改善点より可能性に目を向ける~まとめ~

社会へ出る準備をする子供にとって必要なのは、自分のポテンシャルを知ること、それをもとに明るい将来像を明確に描けることです。
そのための必要な体験や知識を小中学校時代に得てもらう必要があります。

3 可能性を育むシステム作り

①15歳からの就業、将来像への出立
②普通高等教育の廃止→ 専門高等教育(大学課程)へシフト
③大学課程→最先端教育(大学院過程)
④最先端大学同士の交流、提携の推奨

①15歳からの就業、将来像への出立

  • 築いてきた将来像に向かって社会へ出立

  • 中卒卑下ではなく、将来像に向かう第一歩

  • 将来像実現をサポートするコンサル会社(サブスク制、行政補助)

  • 伝統技能習得者等(日本文化の継承)

子供のポテンシャルは様々な方向へ伸びてきます。
高等教育を受ける道もあれば、いち早く社会へ出て実経験を必要とする道もあります。
これまで「せめて高卒までは」などと言われ、名目上だけの学歴のために時間を無駄にしてきた子供たちは、小中学校で築き上げてきた自身の将来像を実現するためにいち早く社会へ出ることができます。
資金を稼ぐことができ、経験を積むことができます。
これからは学歴は目的ではなく、手段の一つとなります。
そして彼らは貴重な労働人口に組み入れられます。つまり国の宝です。

ですが、15歳という年齢で社会人デビューは難しいことも多いと思います。将来像の実現のためには助けが必要となるはずです。
そこでコンサルティング会社があってもよいかもしれません。
需要にもよりますが、行政からの補助も必要になると思います。
ですが、若人は国の宝です。
厳しい社会の現実によって潰されないよう守る必要があります。
教育期間から社会へのつなぎを担うコンサルティング会社の存在は重要な役割を担います。

②普通高等教育の廃止→ 専門高等教育(大学課程)へシフト

  • 幅広い知識の詰め込み廃止

  • 個人の将来像に必要な知識、技能に絞った専門教育

  • ゆとり時間に基礎体力作り、趣味、アルバイト、健全な異性交流

  • アルバイトを通して資金獲得、将来像の調整

  • 退学、転学、兼学の流動化

普通高等教育(旧高校教育)を廃止するメリットは将来像に直結した専門教育に絞ることで時間のゆとりを生み出すことです。
昔実施されたゆとり教育が失敗したのは、小中学生にはできたゆとりを生かす方法が少なかったからです。
高校時代は違います。アルバイトが可能になれば人生を彩る趣味を自由に持つことができ、健全な異性交流も可能です。またこの期間は将来像の見直し期間にもなり、アルバイトでの実労働はその一助となります。
将来像の調整には退学、転学、他分野も同時に学ぶ兼学の自由の確保も必要でしょう。
生徒会活動もより活発になるかもしれません。大きな予算を与えれば貴重な政治体験にもなることでしょう。

③大学課程→最先端教育(大学院過程)
④最先端大学同士の交流、提携の推奨

  • 旧大学課程は国際競争力の高い最先端技能習得の場とする

  • 技能習得結果により、最短2年での卒業を可能とする

  • 最先端大学は互いに交流することでイノベーションをもたらす

  • 学生の起業を推奨、大学は株の一部を保有

  • 教育大学は最難関大学へ

国際競争力に直結するのは最先端大学(旧大学院過程)です。
そこでは新たな技術開発が進むでしょう。
分野ごとに交流したりコンテストや発表会で競い合うのもいいでしょう。
技術系校とビジネス系校と交流があれば、技術の実用化や市場導入ももっと早くできるかもしれません。
そしたら学生時代に会社設立もできるかもしれません。
大学は株の一部を保有し、業績が伸びれば資金源になります。
有能な奨学生の確保も可能でしょう。
また、教育大学は人気のエリート校になっているはずです。
対人関係のスペシャリストとして幅広い分野での活躍が期待できます。

 3 可能性を育むシステム作り~まとめ~

学歴ありきの時代をいきてきたおじさんは、だいぶ無駄の多い時間を過ごしたなとしみじみ思っています。
もちろん、無駄な時間から得たこともいっぱいあります。無駄が全部ダメとはいいません。
ですが、無駄を排除した道を用意してあげる必要もあるんじゃないかと思うのです。
中卒上等じゃないですか。それが将来像への近道ならその道を行くべきです。花の高校時代を勉強だけで終わるなんてもったいないでしょう。若いうちにたくさん経験を積むべきですよ。大学で遊び惚けている学生がたくさんいるでしょう。遊ぶのは高校時代で終わってください。大学時代は国際競争社会へ打って出るための準備期間です。遊んでいる暇はありません!社会へ出てから遊びなさい!

47歳おじさんはそう言いたいのです。

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