231001の日記「レオパレスはチンカス/推しと萌え」

▶︎俺は今年3月から今まで会社の寮のレオパレスに住んでいる。

俺が就職した会社では、入社時に希望すると社員寮に住むことができる。

社員寮は家賃が安く済む分、場所や物件の種類などは選ぶことができず、男性社員にはだいたいレオパレスが割り当てられる。

就職を機に一人暮らしを始めた俺は当時金がなく、土地勘のない関東圏で良い物件を契約することが困難と判断して、入社以後社員寮のレオパレスに住んでいるというわけだ。

引っ越せるなら今すぐにでも引っ越したいが、そうすると家賃補助の割合が小さくなり、カスみたいな給料では生活が苦しくなるため今もレオパレスで我慢している。

▶︎だがみんなに言いたい。物件を選択できる自由があるなら決してレオパレスは選ぶなと。

レオパレスに住むまではQOLってなんやねんと思っていたけれど、レオパレスに住んでから「今低下しているものの正体がQOLか」と実感した。そのくらい日常の中で受けなくていいストレスが増える。

これは日記であってレオパレスネガキャン記事ではないので、特にわかりやすくまとめずにつらつらと書いていく。

まず騒音と民度。シンプルに言うと騒音はクソデカ、民度はカス。

レオパレス 騒音クソデカ 民度はカス

おっと、アクシデント的に一句詠んでしまいました。それくらいカス、歌人じゃなくても句を生み出してしまうくらいカス。騒音に関してはインターネットで悪評が爆発しているため、言うまでもない。

壁(もはや壁ではない。部屋と部屋を分つ板)の薄さによって生活上どうしてもでてしまう音でも騒音となってしまうため、悪意なく生活しているだけでも隣人のヘイトを買ってしまう恐れがある。逆も然りで、悪意のない隣人の生活音にイライラする。足音や扉を閉める音、喋り声が大きいというのは品の良さや文化の問題なので注意しても一朝一夕で直るものでない。

「レオパレスとはいえ、物件によっては騒音対策がされているところもあるんじゃないのか」という意見もあるが、わざわざレオパレスを選ぶ理由とならないだろう。ハズレの確率が高いとわかっているくじを自ら選んで引くな。

騒音に関して敏感な人がわざわざレオパレスに住むわけがなく、騒音をそこまで気にしない人がレオパレスに集まるのは想像に難くない。騒音に関して寛容なだけならいいが、そういう奴は自分が騒音を出しているかもそこまで気にしていないため、無自覚に騒音の元になりうる。

民度に関しても同様。「マンションのゴミ捨て場を見れば民度がわかる」というが、俺の住んでいるレオパレスは水曜日に回収しているゴミが前の週の木曜日から捨てられているレベルで終わっている。(例えじゃなく実話です)

民度に関してはある程度家賃の高さに比例すると思うので、安い物件にカスみたいな奴が集まっているのはまあしゃあない。

部屋づくりの観点でもレオパレスには問題がある。俺はYOUTUBEでルームツアーとかをまあまあみちゃうタイプでインテリアとかコーディネートに興味がある。人の部屋を参考にして、コーディネートの知識を得れば得るほどレオパレスはおしゃれな空間作りに向いていない物件だと思える。

レオパレスには基本的な家具が初期装備として付いており、こちらで用意しないくてもいいというメリット?がある。しかしこの初期装備の家具がとてつもなくダサい。初期装備のカーテンは俺が今まで見た中で一番汚い色をしていた。百味ビーンズのゲロ味みたいな色をしたカーテンが扉を開けるとすぐ目にはいるので、帰ってくるたびにテンションが下がる。

おしゃれな部屋を作るときにまず、「このダサい家具をどこに隠すか」というテーマから取り組まないといけない。俺は初期装備をすべて外してロフトに封印している。

一人暮らしでおしゃれな部屋づくりに少しでも興味があるのなら、レオパレスに住まない方が賢明だ。

反対に良かった点はあるのかと言うと、長期的な視点で見たときに1点だけあると思う。

それは一人暮らし始めてから家電を揃えるまでの猶予が発生することだ。レオパレスには家電一式が付いている。そのため、次回引っ越し時に一人暮らしの知見を有した状態で家電を選ぶことができるというわけだ。

洗濯機や冷蔵庫、テレビなどの家電は一度買うと当分捨てることができない。そのせいで、一人暮らし始めたてのテンションで大型家電を買ってしまい、「失敗したので不満があるが、かといって簡単に捨てることもできない」という状態が発生してしまう。

レオパレスに住むと家電トライアル期間が与えられるため、この失敗を回避できる。

俺自身、実際に一定期間生活した上で「洗濯機はドラム式か縦型か」「でかい冷蔵庫は必要なのか」みたいな判断をできるので助かっている。

俺は今のところすぐに引っ越すつもりはないので、今後もレオパレスと格闘していく。この日記にたびたび出現する話題だと思うので、覚えておいてほしい。

とりあえずゴミ捨て場が地獄みたいになっているのが個人的に気に食わないので、レオパレスセンターに問い合わせてどうにか対処してもらう予定だ。俺がこのレオパレスの秩序(オーダー)を正していく。

▶︎意識して使わない言葉について。「推し」と「萌え」の個人的考察。

みなさんは使わないように意識している言葉はあるだろうか。(このうんこプレゼンみたいな入り、なんかやだな)

例えば、「やばい」という言葉を使わないようにするとその代わりの言葉を探すようになるため、表現力が増すと聞いたことがある。

めんどくさいことを言うと、形容詞いっぱいの冗長な表現が「やばい」より優れているのかという疑問はある。そもそも表現は伝える相手がいて初めて評価が下るものなので、「誰に伝えるのか」を考慮せずに表現の甲乙は議論できないと思う。めんどくさいことを言いました、読み飛ばしてください。

意識して使わない言葉、俺は結構ある。

改めて考えたときに「推し」という言葉を俺は使わない。

なぜ使わないのか、この日記のなかで「萌え」と「推し」を比較しながら考えてみたい。

まず「推し」と言う言葉について、主にアイドルとかアニメのキャラクターに対して「他人に推薦したいほど」好きであるみたいなニュアンスだと認識している。

1990年代後半-2000年代初頭のモーニング娘。やAKB48のファンが起源らしく、現在では「好き」という広い意味であらゆるものに使われている。世代だけで言えば俺は「推し文化」ドンピシャの年代だと言える。しかしながら、俺はこの「推し」という概念があまり気に入っていない。

なにが気に入っていないのか。

「他人に推薦したいほど」

このニュアンスが含まれた言葉であるということが特に気に食わないのだ。

俺の考え方だと、作品でも人でも「好きだな」「いいな」と思うときに、対象物と俺しか登場人物がでてこない。「萌え文化」の世代ではないので特に詳しくはないけれど、俺は勝手にこの関係性を「萌え文化的」だと思っている。例えば美少女キャラクターに愛情を持つ、「萌え」の感情を抱くときにこれは他者に広く開示するものではなく、作品やキャラクターと一対一で向き合い、完結していくものだと思う。

自室にアニメフィギュアをコレクションするような、閉じていて他人に開示するには少し恥ずかしいようなイメージだ。

一方で「推し」はどうだろうか。「推し」という言葉から自分と対象物以外に第三者の存在が窺える。

「萌え文化的」な一対一の関係性ではなく、「推し」とそれを応援する「みんな(私含む)」ようなニュアンスだ。

FilmarksとかInstagramを見ていると特に思うことがある。「何を好んで消費しているか」さえも第三者へと発信しなければならない(しなくても別にいいけどね)ため、それぞれのアイデンティティ形成のためにコンテンツが消費されているような気がしてならないのだ。

例えばジャズを好んで聴いているからおしゃれな人と思われるのか、おしゃれな人だと思われたいからジャズを聴くようにしているのか、どちらにせよこのような「推し文化的」な関係の中ではコンテンツがどんどん他者へのアピールのための記号となってしまう恐れがあるのではと考えられる。

あらかじめ他者へアピールしたいアイデンティティ像を用意して、そのアイデンティティ形成のためにコンテンツを消費して、記号を身につけていく。「推し文化」の行方がそうなってしまうなら、「そもそも純粋になにかを好きになるってなんなんだっけ?」と思わずにはいられない。

そんな感じ。もう眠いので、文章を書くの嫌なんだけど。

「萌え」の恥ずかしくて、ちょっとキモいけど純粋に好きみたいなニュアンスが好きで、

「推し」の不純だけど、他者を意識して綺麗にパッケージングされている感じは好みでないということが言いたかったです。

アイデンティティ形成の観点から考えても、「なにを消費したか」で自分を定義するのではなく、「なにを生み出したか」で定義した方が他者と差別化を図れるのでは、それがすごく拙いものだとしても。


もう寝るわ。

see you next time
(これはセイキンの締めの挨拶、24歳になってもセイキンの話をしている人間はほとんどいない)

▶︎おわり

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