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日本の朝ごはんをWAGYUMAFIAで楽しむ

古き良き日本の朝ごはん風景が最近は少し希薄になってきているのかもしれない。朝が忙しく家でゆっくり過ごす時間が少なくなってきていること。それに伴ってえコンビニやファーストフードが朝食シーンの代表格になっているのだと思う。

歴史を辿ると1日3食になったのは江戸時代中期。それまでは正午と夕方4時ごろの2回。鎌倉時代から戦の時に間食でおにぎりを配った記録は残っているものの、本格的に3食になったのは1657年の「明暦の大火」のあとだという。大火事からの復興に勤しむ職人たちが1日3食食べるようになったのかきっかけのようだ。

また菜種油の普及も1日3食普及の、つまりは朝ごはん文化を生んだ要因だ。それまで灯りには魚油が使われていたが臭いがひどく、夜はとにかく寝るのが習慣。もともとは「菜種油一升で米が二升買える」と言われたほどの高級品。しかし値下がりと普及に伴い庶民も夜に仕事や遊びができるやうになり、食事もするようになった。

ここから日本の朝の食卓に、ご飯、味噌汁、漬物が並ぶようになる。漬物は沢庵梅干しぬか漬けなどだ。また奉公人を抱える家は鰯など魚も並んだようで、日本の朝ごはんの原風景が見えてくる。

静かな朝焼けの中、冷たい水で米を研ぐ。薪をくべて火を起こす。鍋からの湯気と七輪で焼く魚の煙が交差する。その隣では糠に手を入れ漬物を取り出す。こんな営みが毎朝繰り返されていたのかなと想像するのがまた楽しい。そこにはきっとゆったりとした贅沢な朝の時間が流れていたのだと思う。

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日本全国を旅する中で出会った生産者のみなさんの食材や食器を集めて、ゆったりと贅沢な朝ごはんのひとときを過ごせるようにと昨年から始まったのがWAGYUMAFIAの朝食会だ。

1月は全16メニューを2時間ほどかけてゆっくりと贅沢な時間を楽しんだ。南部鉄器で沸かす白湯から始まり、会尾崎牛の西京漬け、糠漬け、自家製ふりかけ、和歌山のしらす、時雨煮、牛汁など豊富なメニューをバーミキュラで艶々に炊き上がった会津米とともにいただく。これ以上の贅沢はない。

今すこし忘れられてるような日本の古き良き朝ごはん風景を2月もゆっくりと味わっていただけたらと思う。

【WM会員様限定】2/21(日)BREAKFAST AT THE WAGYUMAFIA’S

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