いよいよポルトガル到着
21時間の移動時間を経て、ようやくリスボンまでやってきた。思い返すとリスボンにはガキの頃にプレイしていたゲーム「大航海時代」のときにめちゃめちゃお世話になった港町である。(笑)なぜか色々な機会があったのだが、ポルトガルは初訪問である。なんども誘われながら、いつかきっと行かないといけないタイミングが来るだろうということで、そのターンがようやくまわってきたらしい。僕の人生、どんなときも理由があって導かれることが多い。無理に抗ってそのチャンスを作るよりは、自然に待っていた方が結果功を奏すパターンが多い。今回も長崎のオープニングと同じ年にポルトガルを攻めるというのもなんとも不思議だ。もともと長崎を決定したのも出島記念博物館を訪問してからだった。ポルトガルとオランダとの交易の歴史をみて、心に打たれるものがあったからだ。
深夜に到着して寝たのが2時、朝は早くに目覚めてやたらお腹が空くのが常だ。前泊していたスタッフとともにPastel de nataを頬張りに行く。マカオとは別次元のクオリティに思わずオリジナルはやはい凄いなぁっと唸るのだった。久しぶりの石畳である。最初に石畳をガツガツと歩いたのはウィーンだったと思う。上手いことピンコロ石を並べているなぁっと毎回思う。様々な文化が集まった場所である、イスラム支配下にもあったことでイスラム語の名残も随所に残っている。そんなアラビア語由来の言葉Açúcar満載なスイーツと石畳を歩いていると、長い時間かけて同じ朝に戻ってきたがやはり遠い異国の地にきたなぁっと感じるのだ。
今回のポルトガルツアーは2018年からずっとオファーをしてくれた人たちだった。膨大なメッセージのやり取りをスクロールすると彼らからの最初のメッセージへと行き着く。不思議なものでこのメッセージを僕が気づかなかったら今日というこの日が存在しない。ラブコールをずっと送ってくれたシェフ、わざわざ深夜なのに空港まで迎えに来てくれた。2018年にWAGYUMAFIAに来ようとして、メンバーシップがないからと断られたらしい。それでもアプローチしてくれた彼は素晴らしいシェフだった。ポルトガルでのセッションはとても心に残るものとなった。おそらく1000回以上はポップアップをしているが、セッション数と人数を減らしたいという提案をされたのは初めてである。理由を尋ねるとゲストに満足をしてもらいたいという一言だった。その一言が彼らとのセッションを物語っている。
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