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バーガー狂騒曲

僕はほとんどバーガーというものを食べない。唯一食べるタイミングと言えば世界の空港での定番、そうマクドナルドだ。アメリカのサンフランシスコ空港で食べるちょっと投げやりなマックも美味しい。決まってトランジットの合間か、帰りの便に乗り込む直前で買って数分で食べ終わる。

うちのスタッフでもほとんど知らないことがあって、それは僕が初めてヨーロッパに送った神戸ビーフと尾崎牛はオランダのエペという田舎町にあったミートパッカーと組んだ。このパッカーはヨーロッパのマクドナルドのパティの生産をしていたゴスヒャルクという会社だった。

タランティーノの映画「パルプ・フィクション」では、ジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンのドライビングシーンで、ヨーロッパのマクドナルドの話をする。パリではクォーターパウンダーのことを、チーズロワイヤルと言うんだ。ゴスヒャルクの冷凍車でマックに向かった僕らは、そのエスプリの効いたバーガーに食らいついた。

WAGYUMAFIAとバーガーの歴史はとても長い、結成前にもなんどもバーガーイベントをしたし、一昨年にはついにマクドナルドのお膝元シカゴにて20万人に向けてBIG MACからオマージュされたBIG WAGが披露された。僕は子供の時に思いついたパロディを本気で高級食材で表現するのが好きだ。大人になっても大好きなビッグマックをスクラッチから再構築したらどうなるのか。

僕らはゴールデンアーチを逆さまにして、マクドナルドではなくワクドナルドとしてアメリカ人に振る舞った。そこから一年して、正式に米マクドナルド社から抗議をもらった。ゴールデンアーチを逆さにしたパロディは止めてください、ただしBIG WAGという名称はどうぞお使いください。という実に大人な物言いだった。先方のリーガルティームと話したその日の夜、僕はマクドナルドにビッグマックを食べてにいった。

この一週間、珍しくも僕は日本なのに、バーガーを4つも食べている。それはあのBIG WAGがついに常設店として提供されるお店「WAGYUMAFA THE BURGER」が出来たからだった。WAGYUMAFIA以前から数えると7年ぐらいの開発の歴史もあって、記憶に残る味になっている。プレオープンながら既にリピートするメンバーさんもいて、嬉しい。3月1日には一般公開するので、ぜひ食べてに来て欲しい。ちなみに僕は裏メニューの1パティのみの、BIG WAG Jr.を食べることが多い。

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GO BIG GO WAGYU!!! (写真はこれまた裏メニューの3x3だ)

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