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ディスカバー・ジャパン<前編>

僕にとって最大のインプットは旅をすることである。最近はほぼツアーでの旅がメインとなっていたので、今回は久しぶりにインプットをメインにした旅を計画することにした。奈良を回って香川、そして一度東京にてセッションをしてから大阪である。一見無謀に聞こえるが、世界ツアーをしている身で考えると、大した移動ではない。2歳児と一緒にの移動ということもあって、陸路とフライトを混ぜるとこの短期間での中で様々な姿を見られ流というのも日本の魅力である。奈良は予てより誘われていたフィレ焼肉の名店である、京都から車で小一時間。プレハブのような場所にその店は存在する、九州産のフィレがこれでもかと並ぶ。付け合わせはキャベツとキムチのみ、この潔さが気持ちいい。昔はこれで5000円だったというから考えられない。そのまま天理ラーメンのハシゴである、天理で生まれ育った人たちもハシゴは初めてという。神座の原型がここと聞いて、納得する。海外から帰ってきた時の時差ぼけに新宿の神座には良く足を運んでいるからだ。

そこから陸路で香川へ向かう。香川は丸亀のマラソンをきっかけに良く訪れていた、今でもメインの醤油は高松で作ってもらっていたりする。香川を訪れるきっかけになったのは、コポンノープというビストロを作って、そこを一緒に作ったのが古田秘馬という友人の一言がきっかけだ。15年ぐらいの付き合いにはなるだろうか。ニューヨークで人工知能の開発をしていて、戻ってきたタイミングぐらいで出会った。ホワイトマンという怪しいグループに僕も何故か参加することになり、そこから彼のイタリアな感覚も手伝って色々と一緒に活動したものだ。お互いにFBで活動は拝見してしていたものの、久しく会っていなかったのだが、偶然銀座でバッタリ会う。ご縁会って香川の三豊に移動したという。

「一度見に来てよ」

そんな一言から、奈良から香川への移動となったのだ。地域がもたらす雰囲気みたいなものだろうか、僕は瀬戸内の文化がとても好きだ。今回訪問した三豊市は、それこそ凪いだ海を見渡しながら、昔訪れたクロアチアの海にも似たそんな雰囲気を醸し出す。この町の地方再生をプロデュースして尚且つ自らも移住してしまっているらしい。訪れた瞬間、彼がそうしたのも良くわかる。ラテン好きな彼の血が騒いだのだろう。大資本で攻めて終わりという形ではなく、地元の100年企業を上手く巻き込んで一緒にコミュニティを作っているあたりも彼らしい。WAGYUMAFIAも徐々に地方とのコラボが始まっている、昔アラン・デュカスから言われた「和牛と日本食材を一緒に紐つけて世界に送ったらどうか?」というう言葉が徐々に現実味を帯びてきているし、世界戦略の中でも日本の地方紹介というのはミッションの一つでもある。

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