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全ての仕事に情景を持たせていくこと

先週もクオリティを追い求めた一週間だった。自身もそうだが、スタッフにもそれを求めた。クオリティというのは作業を仕事にして、仕事に意味をもたせることで初めて生まれる産物だ。毎日を適当な作業の連続にしている人には、決して見えてこない妖精のようなもの。週をあけて、そのひとつのクオリティを食すことが出来た。とある方からのお弁当のリクエストだった。「とにかくWAGYUMAFIAを表現した欲しい」そんなオーダーを頂いた。いつもは自分ですべてを考えるのだが、最近の仕事の仕方を少しづつ考えて、考えるべき人間にしっかり考えてもらうようにしている。またそれも仕事に意味を自分なりに持たせた上での変容だ。

最初のアイディアは全くダメ、そしてそのあともダメ。僕からもアイディアを注入したが、そこは料理人の維持もある、そんなチームの本気を見たかった。そんなチームリーダーをかおたんラーメンに連れて行ってブレストをした。そしてそこからそのクライアントを紹介してくれた友人も朝まで付き合って色々と話してくれたらしい。そこから生まれたチームの弁当は素晴らしかった。普段の料理とは違うが、毎日お弁当を食べて会議室で仕事をされている人たちに、別の景色を見せること。それがWAGYUMAFIAのクオリティだ。

そんな中、ハチャトリアンの舞的なコロナな3年が終わって、定期的な弁当イベントも控えていた中で、このオーダーはとても嬉しかった。それも友人にWAGYUMAFIAを知ってもらいたかった、そんな温かい気持ちからのオーダーだったからだ。ちょうど弁当と向き合ったこの3年、もう一度その気持ちを今回取り戻せたように思える。全ての仕事に情景を持たせること、それが僕らだと思う。


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