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おにぎりプロジェクト第11弾:福井黒龍酒造編

いよいよ北陸に戻ってきた。兼ねてより香港のVIP客が必ずといってWAGYUMAFIA HONG KONGに持参する黒龍である。成澤シェフからの電話で繋がった先は昆布卸として名高い奥井海生堂の奥井社長。そして黒龍の水野社長のご好意でおにぎりプロジェクトが福井で実現できる運びとなった。

実現までのやり取りが各蔵の個性が出てくるのだが、黒龍チームの段取りはさすが日本のトップ蔵と思われる入念な準備で実に感服したものだ。福井という土地は以前鯖江を定期的に訪れていたこともあり多少のイメージはあったのだが、今回のおにぎりプロジェクトチームのおかげで、僕の福井イメージは格段にアップグレードされたのだった。

僕らの食材手配を担当いただいたフレンチカードルの林シェフにはとくにお世話になった。食材を探していただき東京で調理してそしてイメージを膨らませていく方法をある意味空中戦でとらざるを得ないおにぎりプロジェクト。後述するが福井を代表する料理人の皆さんがカードル林代表とともにこの食材探しに奔走していただいたと思うと頭が下がる想いだ。

前夜祭にて水野社長よりまだ公開前の新プロジェクトをプレで見せていただいた。それはまた福井を活性化させるアイディアと想いが詰まったとんでもない場所だった。イギリスのデザイナーがデザインした建物に、スパークリングの日本酒のセラーがまるでワインセラーのように並んでいる。隣にはフードコートとそしてウィスキー醸造所が完成するという。更には僕の大好きなサウナまで完備させるというから、再訪決定なプロジェクトなのだ。

今回初のおにぎりプロジェクト同行した相方の堀江も「やっぱり地方のプロジェクトは規模が半端ないなぁ」と天井高がまるでミラノのドゥオモのような木造建築の建物の中で唸るのであった。岩瀬の枡田さん(満寿泉)、そして鹿児島の西さん(西酒造)とんでもない労力と(もちろん資金も)で、地元を盛り上げていくというパワーはこれからの地方創生の力強い原動力になると思う。

おにぎりプロジェクトでは旅の途中に現地のコーヒーショップを回るというのが習わしになっていて、今回も行きずりでカメイ珈琲店という場所に足を運んでみた。店主が成澤シェフに気づき、「明日おにぎりなんです、朝ぜひ珈琲淹れに来てください」とそれこそ茶飲み話な冗談を言ったら、当日の朝からなんと芳醇なコーヒーの香りが会場に充満している。福井という土地は、とても温かい場所だなぁっとそう心から思った瞬間だった。

堀江ととももに今は蔵で働かれている水野社長の娘さんたちと会場で話をすることができた。異業種からファミリービジネスを支えようとする明るい女性たちだった。その肩の力が抜けた感じがとても未来を感じる原動力になるような気がした。これからは愛ある人が日本酒を作っていく。そしてこの素晴らしい北陸の福井という場所を育んでいくに違いない。

☆おにぎりプロジェクト福井 ご協力いただいた皆様!

◎料理店
カードル(フレンチ)林 真史 様
馳走えん(日本料理)小松辰平 様
みや﨑 (日本料理)宮﨑洋彰 様
十兵衛 (寿司  )塚田哲也 様
海月  (寿司  )郷 北斗 様
けんぞう(蕎麦  )牧野雅恵 様
望洋楼 (料理旅館)刀根 亨 様
べにや (料理旅館)奥村隆司 様
かわだ (焼肉  )川田知徳 様
一燈    (日本料理)  倉橋紀宏 様

◎食材店
奥井海生堂(昆布 )奥井 隆 様
彌右衛門(乾物等 )渡辺崇嗣 様
ワトム農園(野菜等)佐々木済 様
生商  (豚肉等 )野村 明 様
池田町 (ジビエ・米)山崎康史 様

◎飲食店
ブルーライトカフェ(バー)面野恵 様
ギンチヨ(ワインバー)南部訓康 様
煉瓦館 (ワインバー)中村哲也 様

◎伝統工芸
越前焼  吉田信介 様
漆琳堂 (越前漆器)内田 徹 様

前夜祭 主催
黒龍酒造(日本酒等)水野直人 様

そしてすべての関わっていただいた方々へ、感謝したい。


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