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いいチームを作るために必ずしなくてはならないこと。WAGYUMAFIAのデイリーリポートから考えてみた。

日本のWAGYUMAFIAはデイリーリポートを担当スタッフが出している。香港は自動化されたPOSシステムが集計されたタイミングでメールで届くのだが、日本は手動で動かしている。店舗数もある程度の数になってきたときに、何名、何組、そしてどのアイテムがどういうふうに動いているのか、そして一人称としてのチームの感情的な気付き。ここが一番重要で、全体チームのモチベーションにも繋がるほど重要になる。この気付きをどう理解して、そして全体のチームプレーにできるかが、飛躍できるチーム、そして足踏みするチームとの差に繋がるからだ。

世間を見回してみると、そんなことはたくさんある。誰がも取れる情報なのに、その情報をどうやって編集して、料理して、そして拡散できるかで、今の時代の能力差につながる。香港のようにPOS単体であれば自動吐き出しできるシステムだが、その中でゲストの一人が足が不自由で入り口近くの広い席にご案内してトイレへのアクセスもしやすくしたなど、こういう属人的なノウハウを共有する情報までは機械では流れない。逆に言うと人間はこの「一人称の気付きを伝えて共有する能力」この特殊技能を忘れたらすぐに機械にリプレイスされるということだ。それぐらい単純作業は機械の方が的確だし、早いし、安い。

昨日のデイリーリポートでいいコメントがあった。

その後も勢い衰えず閉店時間が過ぎてから、先週・先々週も来てくれた香港のゲストが来店してくださいました。流石に閉店過ぎでしたので「ごめんなさい」とお伝えしましたが、手を振ってお帰りになり、またすぐ来ていただけると思います。メッセージを送り、次に繋げていきます。

このパラグラフを読み取るだけで、この香港のゲストが毎週来てくださっていることが分かるし、そのゲストが次回他店舗に来てくださったときにスタッフはこの話題で、初対面のゲストなのに「先週はごめんなさい。お店の閉店時間になってしまって、今日はどうぞゆっくり過ごしていってくださいね!」と、いきなりのハンドシェイキングなコミュニケーションが出来るかも知れない。これが僕らが目指していきたい、リポートのあり方だ。

人間のこの一人称という切り口は、言い方を帰ると「個性」という言葉になる。僕らWAGYUMAFIAのスタッフの面々も、この個性がバリエーションに富んでいるから、面白いし、楽しいし、助け合うし、だからこそいいチームになれると信じている。これが没個性した機械でルーティンをこなすだけだったら、到底僕らのようなエンターテインメントは成立しないだろう。エンターテインメントいうのは個性の集合体でしかないからだ。僕らの大切な個性が繰り広げるものは、絶妙なトークだったり、キレのいい料理のサーブだったり、少し濃くした焼酎のソーダ割りなり、階段で転ばないように先に歩いてケアする心配りだったり、無限大のバリエーションだ。個性から生まれる気づきは、今の機械が決してマネできないところであり、人が本来もった能力で無償で発揮できる才能なのだ。

気づくこと、伝えること、そして共有して、また気づくこと。

ちなみに僕のデイリーリポートはこのコラムである。^^


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