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やっぱ一度きりの人生とことん質にこだわって生きた方がいいんじゃないの?

基本的にクオリティーの追求こそが、人生の全てだと思っている。量も大切だが、やはり質にこだわることこそが大切だと思っている。僕が再起を決めたときに、心に誓ったのは世界一になるということだ。それは量と質とのせめぎ合いのバランスをどう取っていくかということでもある。最初の壁は乗り越えて、2つ目の壁を乗り越えて、今は3つめの壁にぶつかっている、ちょうどそんな最中だ。だからといって、僕は安易に流れる量の勝負をしたいとは全く思っていない。量は質を凌駕することもあるが、体に入れる食の世界では量は質には絶対勝てない。体に入れるというのは五感で感じてもらうということだ、小手先でその五感を提供したふりをしても、体の芯には突き刺さらない。

この数週間、質について見つめていくそんな時間が続いている。海外ミーティングでも日本とのミーティングでもその話をずっとしてきた。この踊り場をどう泥臭く抜け出していくか、そんなことがとても大切だ。そのためにはもう一度、自分なりに質とは?量とは?を考え直す必要があるとそう信じている。幸いにも僕らの支援者は僕らが定義する質が好きだと言ってくれる。今日の照寿司TOKYOでも質と量のせめぎ合いの場面を何度もみることができた。お互いに同じフェーズだから面白い、ライバルであり、同胞であり、親友である。

これから再び加速フェーズに入る前に、3月ぐらいだろうか、4月5月のUSツアー、そしてポールとのコラボレーションまでぶっ飛ばしてから、僕はしっかり自分の足元を見つめ直す時間をとることを決めた。だから来月6月の海外行きはすべて取りやめて、国内の全チームのチェックをすることにしている。

明日の朝から海を超えた仲間との質の協議が始まる、僕らのチームはいつの間にかかなりの数の国籍に支えられている多国籍になった。バックグラウンドの違う面々が、日本人も含めて、質の向上について真剣に協議していく。そして打ち手をどんどん出していく。質を改善していくことは、その本筋を見誤らない領域内で量を打ちまくることが大切だ。ここで間違えてはいけないのは、何事も易きに流れて量産すべきではない。

そんな議論が多国間でシェアされて、また改善されていく。どこの現場もそうだが、現場は恐ろしいぐらい泥臭い、今日の照寿司もそうだったら。その中で泥に埋まって考えすぎてもダメだし、きれいなところから泥の話を語りつづけてもダメだということ。その正しい塩梅みたいなものがどこだろうか、常に自問自答する時間が続いているが、きっとこのジメッとした季節がカラッとしたときには、新しい感覚を掴めていると信じている。

人生の節目では何度かこういうタイミングが来る、今回アホな僕としては最高のパフォーマンスでこの場面に立ち向かおうと思った。睡眠の質を上げるべく、人生で初めて長期の酒断ちをして、朝一筋トレして、フルスロットルで臨んでいる。

必ず世界一になる!

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