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金を理由にビジネスをしてはならない

和牛に絞ると決めたときに、一番言われて不思議だったのは、この言葉だった。「和牛って儲かる絵が見えないんだよね。」知人から言われたそのコメントのような言葉は、今でも鮮明に覚えている。確かに当時はまだブレイクスルーするポイントが見えずに、文字通りの千本ノックというかドブ板営業を続けていた頃だった。同時に伝えたのが「世界一を獲りたい」という気持ち、だからこそ和牛を選んだという理由の再確認だった。

はっきり言おう、「儲かる」「儲からない」というのはビジネススタートの起点にはしちゃいけない。大切なのはウソのない情熱だと思う。お金儲けが理由になっている人は、必ずこの情熱にウソが入っている。そりゃそうだ、お金を儲けることが一番の理由になっているわけだから、事業の情熱などそこまで必要ないのだ。とにかくそのビジネスがお金をジェネレートできるかどうかが一番の情熱ポイントだ。実につまらない人生だと僕は思っている。そういう人がお金を持つと、典型的なお金の使い方しかできないのもみてきている。ブランドの服を着て、車を買って、家を数軒買う、みたいなこんな感じだ。実にアウトプットもつまらない。

不思議と僕が情熱ドリブンなこの和牛をし続けたおかげで、そういう友人もどきなコメンテーターはどんどんいなくなっていった。多分彼らにとって和牛は儲からないものだと思っていたのだろうし、僕がきっとすぐに飽きると思ったのだと思う。あれから知人の言葉から7年が経つ、とにかくとことん和牛は面白いし、和牛から派生した料理のクリエイティブだったりエンターテインメントはとんでもなく楽しい。色々と経験してから、この仕事に出会えたことが本当に嬉しい。20代でやったら、きっと金儲けを探しただろう。きっと探さなかったから、今の僕があると持っている。ビジネスはとにかく情熱が大事だ。毎日注ぎ込んでも余りある気持ちを注ぎ続けるかどうかだ。決して、金ではない。

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