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シンガポール再上陸からのチューニング活動

シンガポールにオープンしたばかりのMASHI NO MASHI SINGAPORE、2回目のチューニングに現地入り。今回は香港チームとともに東京のチームも参加させることに。テクニカルな話をすると全体的な味のストラクチャーデザインを僕が考えて、それをブレイクダウンする形で国際版である香港のレシピ、そして日本はある意味R&D的に独自の開発レシピになっている。シンガポールも香港も、和牛の牛骨そのものを送ることはできないので、工場で1トン分の和牛骨、圧力をかけてスープベースを作りフリーズして日本から20フィート冷凍コンテナーで直送するというとてつもない労力をかけている一杯だ。東京は六本木に店舗にて直接炊き上げて実験している。

今回はWAGYUJRIOをテストリリースする。オペレーションチェックも含めて、いいテストになるのがこのパワフルな一杯だ。初日は香港レシピ、そして翌日は東京レシピ。ゲストの反応も確かめていく。麺もチューニングをかけていくのだが、僕が美味しいと思っても現地のパレットと違ったらそこはまた匙加減をしないといけない。食べ方、楽しみ方、そんなところを見ていく。

もう少しオペレーションが安定したら、もっとチャレンジしていきたいと思う。このイベントもほぼローカルは集まってくれる。日本人がほとんど来ないというのも僕ららしい。海外ゲストもたくさん集まってくれる、USからのゲストは3日連続で食べに来てくれた。現地に住む日本人の古い友人が今日も言っていい?とメッセージしてくれる。会社の同僚と食べに来てくれる。個人的な理想は日本人も唸る味、でもやはりローカルに愛される店に育ってもらいたい。僕なりの感触というか、目指す方向性みたいなものが見えてとても有意義な滞在となった。

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