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ジャカルタにていただく深夜の麺とテキーラ

弾丸でジャカルタにやってきた。シンガポールから1時間半、空港からは混んでいなければ40分程度のドライブだ。2018年にポップアップをしてからインドネシアでのWAGYUMAFIA人気は非常に高い。あまり知らない人も多いがインドネシアは世界最大のイスラム教の人口を持っている。人口も2億7000万ということもあるが、人口の88%を占める割合だ。豚を食べないこのコミュニティの大きさも手伝って、インドネシアのWAGYUMAFIAの立ち位置を決めてくれている。タイやシンガポールは仏教の関係で牛を食べない人たちも多い中で、このインドネシアの圧倒的な和牛人気は突出している。

地理的にもインドと太平洋の間にあることもあり、色々な文化のるつぼだ、その影響を受けて食文化も多様である。インド、中国、マレーシア、アラブ、そしてヨーロッパの食が文化の融合とともに、食文化の構成にも一役買っていることは言うまでもない。昨日も若手が手掛けるローカルフードのちょいガストロノミー版みたいなのを頂いたが、あ、ちょっとペラナカンっぽいなと思うとルーツがマレーシアだったり、このグレービーはインドっぽかったりと、それがインドネシア料理として落とし込まれているところが面白い。僕はナシ=ライスものよりもミーこと=麺派だ。昨日もホテルに戻るとローカルの友人がわざわざ麺を作って持ってきてくれた。タイでもおなじみのBakmiことバミーである。シンガポールではいつも食べに行くワンタンミーにも似ていてい、どことなく懐かしい麺の味だ。

スープを少しだけ入れて胡椒を落としてから、二種類のサンバルを落としてミックスさせるといのが、僕にとってのバミーの食べ方だ。インスタントヌードル消費世界第二位の国であるインドネシア、だから生麺ではあるのだけどなんとなくインスタントヌードルっぽさがあるのもジャンクでいい。その友人がシークレットなバーに案内された、WAGYUMAFIAが手掛けるハイボールバーを彷彿させる隠れ家感ある場所だ。てっきりウィスキーを飲むのかと思ったら、テキーラを勧めてくる。どれも樽熟が効いたエキストラアネホのレアテキーラだ。聞けば、ウィスキーからテキーラへとトレンドが移動しているんだという。とにかくトゥアックやアラックのようにスピリッツ好きの文化で、WAGYUMAFIAにもウィスキーを2ー3本BYOして飲み明かすというのが常だ。久しぶりのジャカルタで深夜の麺料理を頂きながら、何故かメキシコのレアテキーラを味わうという、このちょっとしたカオスなとところがジャカルタの魅力なんだと思う。



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