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WAGYUMAFIA初の韓国公演終了

今回初となった韓国公演は、そのプレミア感もさることながら、ミラノコレクションでのタイムキープの難しさからも学び、初めてWAGYUMAFIAのセットリスト通りにストップウォッチとともにショーをすることに決めた。ミラノは300人、ソウルは65人だ。1時間のレコーディングされたライブミックスで8品のメニューを65人のウルトラVIPに出していく。WAGYUMAFIAは料理を超えたショーだ。MCがあり、音があり、そしてショーアップされたエンターテインメントが展開される。

多くの方々はご存知ないかも知れないが、韓国には和牛が輸出できない。この東アジアでは韓国と中国が輸出ができない状態が続いている。これが僕らがなぜ韓国と中国で公演をしなかったひとつの大きな理由でもあるのだが、韓牛(Hanwoo)を分けてくださることになり、何度もテイスティングとテストを繰り返して僕ら初めて和牛ではない、海外産の牛のみでショーを行うことを決定した。それは今回がFRIEZEのアートフェアのガラディナーであること。僕がいつも提唱しているアートと音楽と同じように、食も世界の架け橋になる非言語のコミュニケーションだということ。そういう意味も込めて、僕らは韓牛で料理を表現することにした。

ヒット曲を作るのと同じぐらいヒットメニューを生み出すのは難しい。僕らにはいくつかのヒットメニュー、いわゆるシグネチャーメニューがある。1番の筆頭はカツサンドなのだが、フィナーレはフラワーカスクという観客も動員しながらアトラクションがある。今回は2セッション行ったのだが、最後のプライベートイベントでは初めてカツサンドを提供しないセッションを取った。これは今までのWAGYUMAFIAの中で初めての取り組みとなった。まだ確かな感触は掴んでいないが、WAGYUMAFIAが初めてWAGYUとセットではなくて、WAGYUMAFIAというひとつのショーアップされたエンターテインメントに昇華された。そんな瞬間を僕ら自身も少しは体験できたような気がする。


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