ラクレットを鉄板にぶち当ててみた
北海道ホテルのかっちゃんこと林社長とサウナ飯開発をすることは前回お伝えした通り、十勝の豊かな食材巡りをしている中で出会ったのがモールウォッシュされた十勝産のラクレットだ。モールウォッシュというのは帯広のモール泉で洗って作ったチーズのこと。ちなみにフランス語でラクレとはスクラッチという意味。そして、このハードタイプのチーズはスイスが原産。僕ら世代はハイジのチーズパンのあのチーズと言えばあーあのチーズねと分かってくれるはずだ。そう今日はそのラクレットの話。
帯広の北の屋台に行きつけがあって、プチ・プレジールという小さなビストロ。ワイン選びとおしゃべり担当のお父さんと、宝塚から嫁いできた真面目なお母さんがキッチンで切り盛りする、店名どおり小さな喜びというのがぴったりのいいお店だ。おしゃべり担当のお父さんが、唯一料理するのがこのラクレットだ。伝統的なラクレットヒーターを丁寧に動かしながらじゅーっとかけていく。日本でラクレットはおそらく僕はプチ・プレジールぐらいでしか食べない。
冒頭のモールウォッシュのラクレットに戻ろう。せっかくのご縁だから何かWAGYUMAFIAでも使えないかなーっとしばらく寝かしたいたところ、僕らには幻の鉄板部屋があったことに思い出した。半分に切ったラクレットをそのまま熱せられた鉄板にぶち当てるのだ。黒い手袋で握られた半月のラクレット、すさまじいインパクトの上に、ものすごい音と香りが高速で五感を刺激する。そうこの日、あの日僕らのラクレットはラクレット史上初めてマフィア焼きされたのだった。すぐさまインスタグラムにあげると海外からの反応が半端なく、早くこの鉄板部屋を外国人ゲストに開放したいなぁっと思うのだった。
ただこのマフィア焼き、ひとつだけ欠点がある。美味しすぎて、食べすぎてしまうことだ。前回の身内会は初めて和牛を食べないでチーズだけで終わってしまいそうなぐらい、素晴らしい鉄板チーズ会になった。次回のトライアルは明後日!今からヨダレが出そうである。
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