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5G医療と個人的に意外だったプレイヤー

【3行 記事内容】
①8K映像が医師・患者の手術負荷を大きく軽減
②カイロス社のマイクロエイトに注目
③5G商用化を背景に遠隔医療ビジネス勃興の見込み

【記事内容の詳細と考察】
本記事は、産業ガス大手エア・ウォーターGrの世界初8K内視鏡・顕微鏡を代表例に、将来的な5G普及に伴う医療現場の変化(特に手術室の変化)にフォーカスしたものです。
エア・ウォーター社が世界初の製品を出すほどヘルステックに注力していたことが、個人的に意外でした。(←後ほど調べて分かったのですが、医療分野に注力している会社で、カイロスのマイクロエイト開発も去年に発表済でした。https://igaspedia.com/2019/08/22/airwater-kairos-8k-micro-eight/

①顕微鏡・内視鏡での8K映像が医師・患者の手術負荷を大きく軽減
映像技術は今後の5Gビジネスの中核の1つになります。本記事はその代表例として分かりやすいと思います。現行のフルHV対応顕微鏡に比べ、16倍の解像度を持ち、直径0.1mmほどの微小な箇所を高精細映像として拡大することで、スムーズな手術を可能にする「マイクロエイト」。

◆カイロス社 マイクロエイト紹介のHP 8K映像の利点が分かりやすくまとめられています
http://kairos-8k.co.jp/product/product.html
 ・2K(フルHD)、4K、8Kの視覚的な比較
 ・大型拡大映像の実現、カメラ小型化がもたらす複数のメリット

②エア・ウォーター社が医療分野進出の為に18年買収したカイロスに注目
医療関連事業は事業全体の20%超を占める。ただ、セグメント利益率はそこまで高くない。世界初となる8K対応手術器具のインパクトはどうなんでしょうか。販売目標は2019年8月から3年間で100台(出所は下記リンク記事)。
https://igaspedia.com/2019/08/22/airwater-kairos-8k-micro-eight/

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③5G商用化を背景に8K映像等に基づく遠隔医療ビジネスが勃興する見込み手術室内の技術だけでなく、医療のバリューチェーン全体に応用できる技術を提供出来る企業が強いだろうと思います。映像技術はヘルステックの中核技術である為、5G普及を追い風に、マイクロエイトの導入は進み(コスト面が分からずですが)、将来的な遠隔医療プラットフォーム構築への布石となるのではないでしょうか。もちろん、記事内にあるように遠隔医療分野への参入企業は大手、スタートアップ含め多数おり、競争は激しいものとみられます。今後の競争に勝つため、エアウォーターGrは、病院のコア経営資源である手術室環境における重要器具のシェアを獲得し、ヘルステックマーケットの基盤確保を狙っているのではないかと考えます。





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