漫画作品の収益化について悩む
こんにちは、わごかせです。
昨夜行われた「フリーランスとお金の話」というぬこー様ちゃんのスペースを聞いて、勉強になったことはたくさんあったんですが、その結果思い至った「作品の収益化」の話を今回はしていこうと思います。
以下私のTwitterから引用。
地獄のような現状を変えなければ
まず前提として、「私は創作一本で生活していきたい」という目標があります。
今まで漫画作品そのものの収益がせいぜい「漫画サービスで無料公開(宣伝効果を期待)→Kindleインディーズマンガにも無料公開→DL数に応じての配当金」くらいのルートしかなく、今現在の配当金は一か月で100円も行ってません。
99%投資のつもりでその方法にしていたのですが、私の作品は主に「ゲームが遊べる漫画」なので読み切り16ページだろうが製作期間が何か月と掛かり、その間作品をアップできない→知名度が全く上がらない、という地獄のような状況になっています。
改めてみるとヤバいですね。
そこで「Twitterでこまめにエッセイやメイキングを上げて宣伝し、活動を知ってもらおう」と思い至ったのですが、そのエッセイやメイキング作品を宣伝狙いの漫画サービスでの公開やKindleインディーズマンガの配当金狙いに充てれば、メインの作品(ゲームが遊べる漫画)はしっかり収益を得られる設定にしても大丈夫なのではないか? と思いました。
具体的に考えてみる
たとえば今作っている新作、2人用推理大喜利マルチエンドゲーム漫画(タイトル未定)の公開方法について考えてみます。
今回テストプレイ準備中にカードを使えばメモも不要でめちゃくちゃ遊びやすいことがわかったので(というかボードゲームを漫画にするとほぼ全部そうなりそう)、ゲーム漫画の他にプリント&プレイ(カードなどをプレイヤーに印刷してもらって配布するスタイル)のカードデータをつけ、できればこんな風に遊べるよというプレイログ漫画(これだけは規約が許せば漫画サイトに上げて宣伝するのもよさそう)もセットにして電子版同人誌(同人ボードゲーム)としてBOOTHで販売するのはどうか。
それでFANBOXで支援してくださってる方には支援者限定記事でメインのゲーム漫画部分を公開する感じでどうかなと……。
在庫を抱える余裕もないので現物は刷れないし、正直プリント&プレイで売れる気は全くしませんがそこはおまけ要素というか、メイン漫画を読んで面白そうだなと思ったら印刷すれば超簡単にできるようになるよ! というくらいで。
ボードゲームを漫画にする意味
でもそうすると今度は「漫画である必要性」がだいぶ無くなってくるのが悩みどころですね……。
今まで「ゲーム漫画が描きたい」と思ってきた理由の一つとして「漫画読んでていきなりゲームが始まったらおもしろくね?」というサプライズみたいな狙いがあったのですが、ボードゲームとして販売したらお客さんはボードゲームとして買うことになるわけで、漫画を経由する必要性がほぼなくなってしまう気がします。
「説明書を漫画にすれば読みやすく、導入のハードルが下がる」というのはひとつあります。
「友達を(比較的)誘いやすいボードゲーム」というのは少し魅力的かもしれません。
今回は後から収益について考えているので噛み合わない部分もありますが、今後ボードゲームとして(もしくは漫画同人誌として)販売する前提で作品を作ることでよりできることが増えたりアプローチが変わったりするかもしれません。
価格設定どーすんの
あとは価格設定も悩みどころです。
スペースで「安売り・タダ仕事は顰蹙を買う」というお話があり、同業の相場に悪影響をもたらすだけでなく、一度サービスで安く売ってしまうと値上げした時に怒りを向けられる、安く売らないと買ってくれないクライアント(この時はクライアントのお話でした)は長く付き合っても利点がない、要するに安売り・タダ仕事は全くいいことがない、というお話がありました。
私みたいなクリエイターは相場の値段を付けたら売れるのかというと自信がないから安値を付けたり無料公開してしまうのですよね。
誤解のないように言うと、いいもの、おもしろいものを作っている自負はあります。
ただ圧倒的に広告効果、拡散力、影響力が少ない。
だから今は宣伝に全振りして……というのが今までの考えでした。
でもそれってめちゃくちゃ遠回りで、少ない可能性に賭ける受動的な形になってて、現実的じゃないなと今回のことで感じました。
おわりに
すぐに「これでいこう!」というベストな方法には辿り着けないと思いますが、きちんと計画して、フィードバックを受けて、そこから計算して、学んで、繰り返して自分のベストな方法を模索していこうと思います。
……これって、よく考えるとボードゲームで効率よく点数を稼ぐための戦略を考えるのに似てますね。
そう考えるとちょっと楽しくできそうです。
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