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嘘松とは何だ!?【名言マガジン】

劇団WAGNASオンダです!
すみません!今回は前置きが長いです!

「嘘松」って言葉、聞いたことありますか?

端的に言うと「見栄を張ってんじゃねぇよ、嘘つきめ!」と、第三者に感じさせがちなネットの文章に対して使われるネットミームです。

副長アキラの好きな「おそ松さん」に関係するのかと思っていたら本当にそうらしいです(笑)

で、具体的にどんな文章かというと、僕の認識で言えば「スッキリ・復讐・自慢」を足して3で割ったモノをベースに、「理想・妄想」のエッセンスを追加してモリモリにしたような文章が多いイメージです。

当然例外もありますが、全体的なテーマとしては「虚栄心・若気の至り」を感じます。
昨今でよく聞く言葉でさらに補足すれば「承認欲求・マウント」のほうが分かりやすいかもしれません。

この手のネットコピぺはもう15年以上前より存在しますが、「嘘松」と呼ばれるようになったのは恐らくここ近年じゃないでしょうか。

また、ネットが広く世間に開かれたことにより、今もなおSNSなどを中心に現在進行形で日々生まれているみたいです。

具体例を挙げるならば…

男性が主人公なら、いじめられていたけど実は親や親戚がどこぞのお偉いさんで悪い奴を成敗してくれた
女性が主人公なら、いじめられていたけどある日一念発起して自分磨きしていい男捕まえて周りを見返した

…的な、いろいろお察しな感じの奴です(笑)
もちろん例外も多いし逆パターンもありますが、過半数以上はこんな感じです。

よく突き詰めて考えてみると、男性のパターンは「強力な権力や組織に庇護されたい・あるいは行使したい」、女性のパターンは「素敵な異性を捕まえる事が人生最大の目標にしてゴール」というような、
当然人にも寄ると思いますが、それぞれの性における「一般的で分かりやすい理想マウントのテンプレート」をベースに作られていることがわかりますね。

で、この「嘘松」って奴は、モノによっては爽快だったり面白かったりするのも事実ですが、やはりその多くは虚栄心…昨今の言葉で言うならば承認欲求から生まれたものであるとも思います。

「嘘松エピソード」が事実であろうと虚偽であろうと、どっちにしろ根っこにあるのは「誰かに言いたい!あわよくば称えてほしい!」っって気持ちでしょうからね(笑)

しかし、そうなると同時に生まれてくるのが、「承認欲求アンチ」であり、そのような人たちがそこはかとなく悪意を感じる「嘘松」という表現で、その手の発言を揶揄し始めた、ということでしょうか。

う~ん…どっちもどっちですね…

変な解説が長くなりました!

今回は名言とはちょっと違いますが、センスあるな~と思った嘘松系の文章を紹介します!

ただ「嘘松文章は前提とオチが肝心」である為、やや長文になる傾向が強く、その中でも短めなものを選びました。

俺こないだヤクザに友達売るように脅されて拷問で両手両足の爪はがされて
俺「いてーな」とか思いながら
耐えてたら傷口に食卓塩ふりかけられて俺「くぅ」とか言いながら耐えてたら焼け爛れたナイフで原刺されて
「あっちーな」とか思いながらヤクザ破壊して俺も血を流しすぎて「やべーな」とか少し笑いながら座って
壁にもたれて血へど吐きながらヤニ決めてたら悪友がやってきて病院で内臓破裂して血へど吐いたけど結構平気だった、
昨日退院して馴染みの店で血へど吐いて帰った

2ちゃん系コピペ

純粋に面白い(笑)
もはや真実かネタかなんてどうでもよくなるパワーがある。
めちゃくちゃな文体だが、何故か大変読みやすい文章。

情景はもちろん、作者がどんな当時気持ちでこの文章を書いたのかも想像できて、良い名文章だと思います!

お次は…

A
ワイランボルギーニムルシエラゴ乗り、彼女のフルパワー閉扉に別れを決意

B
電動だぞ

A
電動なのにわざわざ腕伸ばして自力でフルパワー閉扉かましてきたんや

B
電動は嘘だぞ

2ちゃん系やりとりコピペ※note上で変に表現された為一部改変

有名なので見たことがある人も多いかも。
これは嘘松なのか…どうかはわかりませんが、近いジャンルには違いないはず!

小気味いいリズム、もはや漫才を見ているかのようです。
ランボルギーニ乗りの人が、虚栄心から出た嘘でガチ自慢したくて言っているのか、はたまたネタ投下的な意味のジョークで言っているのかを想像するのも面白い!

最後に…


嘘と気付いてそれに乗ってみんなで盛り上がる


嘘を見抜き嘘松として晒しあげる

どっちも嘘を嘘として楽しんでるのに変わりないのに

2ちゃん系コピペ

うん…結局これなんだよなぁ。
ネットなんてエンタメなんだから真偽なんてどうでもいく、その場で面白いノリを共有できればそれでよかったのかもしれない。

しかしこれが正解とも限らなくて、「白黒つけるのが正解!」と思う人もいるから、人間って難しいんだよなぁ。

さて、この嘘松…
エンターテイメントとしては面白いし、「バカ言ってんなー」と笑えます。

しかし、これらをネタと取るかガチと取るかで、人によっては変な温度差みたいなものを感じるのも事実です。

今はネット人口が増えすぎたせいで、その「温度差」がてんでバラバラになってしまった。
昔はよかったと言いたいわけじゃないが、昔はやはり「そういうモンだと理解している」ネットユーザーが多かったから、温度差も比較的少なかったのかもしれません。

そんな温度差が大きくなって生まれたのが、「嘘松(と揶揄する)文化」なのかもしれないですねー。

僕はネットもSNSも芸能も虚構の世界だと思っているので、「自分がいいな」と感じたもののみを「自分の感性」の下で嚙み砕いて取り入れますが、
その手のものをすべて真に受けてしまう人が増えたというのも、根本的な問題だとは思います。

ただ昨今では、炎上商法やあえてバカなフリして突っ込み待ちでバズらせるみたいなやり方もあるから、なんとも言えないですねー。


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