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木下ゆうた
2016年2月27日 01:15
あれは去年の夏頃だったか。夜、新宿あたりで用事を済ませ疲れた体で電車に揺られながら家へと向かっていた。その日もいつものように中央線は混んでおり、お互いがお互いの足を踏まないように気を付けることで精一杯。暑い中全くの他人がひしめき合いながらそれぞれの駅へと向かっていた。僕の下車駅まで7駅。時間にして20分ちょっと。車両のすこし奥まで進んで吊革に身をゆだねていた僕。するとい