見出し画像

「桃の節句」〜女の子のお祭りなので華やかな和菓子たち。

1年の五節句のなかで1番華やかな和菓子が売られてる「桃の節句」

女児の健やかな成長と健康、子孫繁栄を願って
お雛様を飾ります。
一緒に飾られているのが「菱餅」です。
赤、白、緑と3色を重ねたお餅です。

見慣れた3色の菱餅は明治時代後期からといわれています。
江戸時代では浮世絵でみると緑と白の2色であることがわかります。

緑には「ヨモギ」が使われています。
元々は「母子草」が使われていた様ですが、香り、味の良さから「ヨモギ」へと変わりました。

ヨモギは煎じて飲んだり、傷口に塗ったりと民間療法で古来より使用されていて、穢れ(けがれ)や厄(やく)を祓うと信じられていました。

山形県庄内地方では3月〜4月上旬に「庄内ひな街道」というイベントが行われていて、北前船の寄港地として栄えた「酒田市」では京や大阪から伝わったひな人形が、庄内藩の城下町「鶴岡市」では参勤交代により江戸から伝わったひな人形が、両市の旧家などに大切に残されていて古今のお雛様を見ることができます。
それに伴い「お雛菓子」も発達していきます。

庄内地方における雛祭りの飾り物より

庄内地方における雛祭りの飾り物より

落雁や有平糖(飴)で庄内に所縁のある「鯛」「巻貝」「お多福」「波」などを盛り付けた和菓子です。

使われている木型は京都から形司(かたし)を呼んで何ヵ月も留まってもらい、特産物などの木型を製作してもらったようです。

島根県、愛知県では「いがもち」がお雛様の時期に売られている様です。

いがもち

米粉を主として使い、中餡はこしあんが多いです。餅米を紅、黄、緑の3色に染め上部につけて蒸したものです。広島県では呉市が有名ですが、「秋祭り」の時期に売られます。
地域によって違うんですね。

桜の時期には少し早いですが、お雛様の時期にはよく売れています。道明寺桜餅も欠かせない和菓子ですね。

皆様のお住まいの地域では
どの様にお雛様をお祝いしてるのでしょうか?
旧暦でお祝いしてる地域もあるときいたこともあります。

お祝いやお祭りでは欠かせない和菓子。
皆様を笑顔にしてるんですね。

参考引用文献
庄内地方における雛祭りの飾り物
服部比呂美著
事典和菓子の世界 
中山圭子著

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?