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「それは、誰の都合なん?」

こんにちは。
NPO法人わがこと代表の大美です。
随分冷え込むようになりましたね。
写真のお花は、引っ越しと同時に育て始めた寄せ植えの写真です。
あいにく、今回の内容とは全く関係ありませんm(_ _)m
キレイに咲いたので、ちょっと自慢したかっただけです^^

さて、本題。
普段から自分に対してよく問いかける言葉があります。

「それは誰の都合なん?」

これは、私が会社員の頃に叩き込まれた言葉です。
私は通信事業者の電話受付窓口で、電話応対の仕事を8年やっていました。最初の2年は一次応対者として多い日には1日100件以上電話に出まくって、残りの6年はクレーム対応等の二次応対や採用、人材育成に携わってました。
その職場はワンフロアに300人くらい電話応対者がいるようなコールセンターで、お客様の料金の相談や通信サービスの問い合わせに応対することが多かったです。

お客様にお得な提案をして、「ありがとう」と言ってもらえるこの仕事が初めから好きでした。それでもたまに「イラッ」とすることがあって、一次応対者の頃は応対が上手くいかずに、先輩や上司に電話を代わってもらったことが何度もありました。
そんな時には決まって別室に呼び出され、自分の応対テープを聞きながらフィードバックを受けます。上手くいかなかった応対は、後から自分で聞いてもそれはそれは酷いもので、「こりゃお客様怒るわな」と何度も思いました。
一方で「私、まぁまぁ良い提案してるのに何で聞いてくれんのやろ?お得になるのにな・・・」と思うこともありました。

自分で言うのも何ですが、説明の分かりやすさと提案の的確さについては割と高評価をもらっていたので、自分の話を聞き入れてくれないお客様の気持ちが分からなかったのです。
そんな時に当時の育成担当インストラクターに言われたのが冒頭のフレーズ。

「その案内は、誰の都合?誰の段取り?最後に決めるのは誰なん?
確かに大美ちゃんの提案は的確やし分かりやすいよ。でもね、誰も彼も提案を聞き入れる時間があるとは限らないし、お客様の理解度もご事情も十人十色だよ。最優先はお客様のご都合でしょ?」

(↓↓ 十人十色感を出してみた)

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最近、このやり取りを良く思い出します。

わがことは地域の組織づくりや運営、「地域の暮らしを面白くしたい」と思っている人たちと多く関わらせてもらっています。その過程で、「こんなことやってみたらどうですか?」「こんな事例もありますよ」とご提案をすることもあります。
そんな時に思い出すのが、この時の記憶です。

「相手のため」「誰かのため」と強く思いすぎると、どこかでお節介が過ぎてしまうことがあるんじゃないかな?とふと思います。適度のお節介は必要だし、お節介焼きさんがいることで、上手くいくこともたくさんあります。
でも・・・お節介がすぎると・・・?
そう。「大きなお世話」の出来上がりです。

適度なお節介と大きなお世話の境目は何かと考えた時、「自分の都合だけではなく、相手の事情を考慮しているか」なんじゃないかな?と。

余談ですが、私は前回のnoteで「地域活性化に興味なし」と言い切りました。なぜなら「地域活性化」という言葉には、この「大きなお世話」を生む危険があるからです。
地域に色んな提案をしている人は、この「地域活性化」という言葉を振りかざしていることが少なくありません。(おーみ調べ)
本当は自分の業績や自己実現のために言ってるのに、もっともらしく「地域活性化」という言葉を多用します。(おーみ調べ)
「地域活性化」を全面に押し出すばかりで、地域住民の暮らしや地域の事情を考慮してくれなかったりします。(おーみ調べ)

あ!みんなじゃないですよ!
愚直に真摯に、地域の事情や暮らしに寄り添う地域活性化をしている人も、私の周りにはたっくさんいます。ご安心ください♡

(↓↓ 何となく、安心感出してみた)

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相手の話を聞いて、聞いて、聞いて。事情を知って、考慮して。
その上で、こちらの都合や事情も少し踏まえて。
そんなプロセスを共有した相手とのプロジェクトは、お互いにハッピーな結果を生むことが多くて、本当に嬉しくなります。
逆に上手くいかないのは、電話応対の時と同じで、相手の事情よりも自分の都合や段取りを一方的に優先した場合が多いです。

相手も大事に、自分も大事に。
そんなハッピーな瞬間を内にも外にも増やしていきたいなぁと思う今日この頃です。

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