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伝統工芸に希望を持って

伝統工芸の売上は、ピーク時の約5分の1とまで言われている。
今後の取り組みが、行く末を左右する、
そんな岐路に立つこの業界を、私は密かに

『地球の希望』

と思っている。
その理由は割愛するが、その為にやるべきことがある。

① 消費者の教育
② 生産者の共創
③ 販売者の覚悟

① 消費者の教育
これは、価値観教育である。“何を買うのか”

消費者一人一人が、持続可能な社会を目指す消費を選択できるかどうか。SDGs、エシカル消費など、新たな概念が現れてはいるが、要は大量生産による消費が、限界を迎えているということ。
欲しいものを70億人が買う時期は終わり、次の世代にとって買うべきもの(=作る価値があるもの)を賢く選べる人を増やしていく必要がある。

② 生産者の共創
もう家内工業の体制は不安定で先行きが見えない。極論、伝統工芸株式会社とでもいうべきだろか。作り手が一致団結して未来に残すべき日用品、それに伴う生活様式、美術品、文化を“つくる”作業を通して、どう残していくかを考える体制が必要と思う。

③ 販売者の緊張
私は、伝統工芸の販売者の覚悟が不足していると感じている。なぜなら、私が販売者の一人であるからだ。ものをつくるとは、時間がかかる。販売者は、消費者に営業すると共に、職人のものづくりの時間を確保する役割も果たしている。しかし、多くの販売者は、この仕組みを理解していない。売って終わりなのだ。信頼がないのだ。販売者は、職人と末長く付き合う覚悟が必要だ。

日本文化というソフトを、
伝統工芸品というハードで、
世界に広めていきたいところである。

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