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共感&信頼される文章に必要な“3つのチカラ”


ことばを扱っていて思うのは、
 
ライティングにしても
コミュニケーションにしても
コンサルティングにしても
PRにしても
広告にしても
 
 
キーとなるのは、
 
 
あなたの文章を読んで
あなたの話を聞いて


 相手が
「あなたと同じ画を描けているか?」
ってことだと思う。
 
 
その画が近ければ近いほど
 
伝わりやすかったり
共感を得やすかったり
信頼されやすかったり
 
するんじゃないかな。


SNSなら、
「この人、なんか好きだな」って。
 
コミュニケーションなら、
「そうそう!わかる〜」って。

コンサルなら
「この人となら、目指すゴールに行けそう」って。

PRなら
「うわ、この人に会ってみたい!」って。

広告なら
「あ、欲しいな」って。

じゃあ、どうしたら同じ画を描けるの?
 

ここで必要なチカラが、3つ考えられる。

一つ目は、憑依力
いわゆるターゲットやペルソナという言葉で使われるけど、
伝える相手のことをどれだけ理解できているか、ということ。

なので、まずその相手とは「誰」なのかを
わかっていることが大前提となる。
 

どんな人なのか?
どんなライフスタイルなのか?
何に興味があって、
どんな価値観を持っているのか?
 
など、いかにその人になり切れるかで
二つ目のチカラをさらに発揮しやすくなる。

二つ目は、想像力
相手になりきったうえで、

今、何に困っているのか?
ずっと気になっていることは何か?
これだけは譲れないことは何か?

などを考える。

もちろん、実在する人がいるなら、その人に聞くのが一番早い。


ただ、「その言葉の真意は何か?」を
意識するようにしている。

というのも、言葉にできていないこと
もしくは、本人すら気づいてないことも往々にしてあるから。

表面的に出てきた言葉に加えて、
会話の端々に現れる言葉や表現に
真意や思考のクセが隠れている。

簡単ではないけれど、
そこを汲み取ってあげることができれば
グッと心の距離は縮まる。


先日、家族で行った『こどもの本の森 神戸』。入っただけでワクワクする。


三つ目は、描写力
その真意を、いかに伝わる形で表現できるか。

よく
「どうも語彙力がなくって…」
「どうしたら表現力って上がりますか?」
「本をたくさん読んだらいいんでしょうか?」
というご相談をいただく。

正直なところ「ズバリこれです!」という解決策は分からない。
だけど、インプットしたら、
その分言葉のストックは増えるだろうから
本を読むのは有効だと思う。

「だと思う」というのは、
私自身、あんまり本は読んでない気がしていたから。


でも、言われて考えてみると、
中学生くらいまで本に囲まれていたのを思い出した。

小学生の頃は、10冊くらいを束にした『青空文庫』を
1〜6年生まで母が購入してくれていた記憶がある。
三姉妹なので、私が卒業した後も
妹たちに購入した分が追加されたと考えると結構な量だ。

それ以外にも、母が本好きなので
いろいろ買ってくれていたな。

あと、毎年の誕生日には、
叔父がその時々の私に合った1冊の本を
プレゼントしてくれた。

中学生の頃は、小説が流行っていて、
友だちとおすすめを交換しながら
毎日のように読んでいた。


その上で、描写力となると
インプットからアウトプットするチカラが求められる。

私の場合、小学生から会社員まで
ずっと日記を書いていたのは
ある意味、アウトプットの練習になっていたのかもしれない。
 

あと、取材ライター時代からやっている
五感をメモすること。

あるカフェを取材するとしたら、
オーナーさんから伝え聞く情報だけでなく、

眼に映るもの
耳に入ってくる音や声
鼻を刺激する香り
口で味わう風味
肌で感じる雰囲気や温度感

など、五感を研ぎ澄ましてメモを取る。

そこからさらに、オーナーさんの想いを受けて
感じ取ったメッセージを
言葉にして文章に乗せるのだ。

この描写が細かくなれば
その分、読み手はイメージしやすくなる。


こうして、なんとなくやっていることを
改めて言語化してみる作業も、
「同じ画を描く」ための練習になるのかもしれない。



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