見出し画像

【ToDo⑧】近隣の学校にご挨拶に伺おう

【前回の記事】

フリースクールホームページが完成した、スクール名が決まった、教室の準備もOK。ここまでたどり着いたら、フリースクールオープンまでにやるべきことも残りわずかです。

次なるミッションは、近隣の学校様へのご挨拶まわりです。

▼近隣の学校へのご挨拶~経緯~

HPが完成した次に私が起こしたアクションは、近隣の中学校の相談室へのご挨拶まわりでした。チラシ配りは私の場合ほとんど効果を感じなかった(というか配ることすら叶わなかった)とは以前の記事でも書きましたが、反対に「やってよかった!」と思うのがご挨拶まわりです。

いや~、「やってよかった」なんて今だから言えるんですけれど。そもそも「近隣の学校に挨拶に行こう」と提案してきたのは夫のほうで、私は「無理無理無理!学校コワイよ追い返されるよイヤだよぉぉぉ~!(←元教員)」と、最初はちびまる子のように駄々をこねて拒否していました…。そんなイヤイヤ期のアホな妻を夫は丁寧に説得し、最終的には「じゃぁまずは相談室に挨拶に行こう。相談室の中まで俺も一緒に行くから。うまくいかなかったらチラシだけ置いて帰ろう」という提案で着地しました。

夫は当時さいたま市を含む埼玉県内と東京都の公立学校数校でスクールカウンセラーをしていたことから、「まずは相談室に行けば大丈夫」と思いついたようです。夫自身、お世話になっている相談員の皆さんに本当に良くして頂いていたので(毎日お茶いれてもらってお菓子与えられて給食2人前盛られて楽しくおしゃべりして嬉しそうに帰ってくる)、相談員さんならばきっと我々のような変わった試みを抱く者も温かく迎え入れてくれることだろうと確信していたのでしょう。

実際、「相談室からご挨拶に行こう」作戦は大成功でした。上尾市内の中学校の相談員の皆さん、本っっっ当に良い方ばかりで…。

どの範囲、どの校種までご挨拶に伺うかは、先生方のオープンされるフリースクールの対象となる学年や地域によって決定して頂ければと思います。私の場合は中学生が対象のフリースクールを作りましたので、私のスクール所在地である上尾市内の近隣中学校5校ほどの相談室にまずはご挨拶に伺いました。


▼学校様訪問~準備編~

▽持ち物

近隣の学校様訪問のために私が用意したものは以下のとおりです。

✔名刺

名刺

ペーパーレス・脱名刺の時代ではありますが、令和初期の学校教育現場においてはまだまだ名刺の交換は通常行われていますし、名刺のもつ信頼感も大きいと実感しています。

私はインターネットで気に入ったデザインの名刺を見つけて発注しました。100部で1000円くらいのもの。


✔リーフレット

リーフレット

スクールの概要がわかるシンプルなリーフレットを作成しました。2ページ/1枚の両面印刷をすると、折りたたんで1冊のリーフレットができあがる仕組みになっています。これを10部程印刷し、校長先生や校内の担当の先生方、相談にいらした保護者様にお渡しくださいとお伝えしました。

不特定多数の方の手に渡るものになるため、個人でスクールを運営している私の場合は電話番号や住所詳細は記載しませんでしたが、ある程度大規模なスクールを開かれる方は、しっかり詳細まで載せて良いと思います。

私が使用しているスクール案内リーフレットのひな形(word)は下のリンクからダウンロードできます(有料¥500)。よろしければご利用ください。


▽アポイントメントについて

訪問に際して事前にアポイントメントをとるべきかとうかについては、私の場合は「とらないで伺う」ことにしました。私は学校の新学期準備が本格化し先生方が超ご多忙になる直前である4月1日を狙って訪問をしましたが、それでも目が回るほど忙しいのが学校のお仕事。アポイントメントをお願いすることでかえって先生方のご予定を縛ることになってしまうと考え、飛込で伺うことにしました。飛込訪問の場合、先生方としても「飛込は受け付けていないから」と断りやすいだろうと考えたのです。その場合、玄関先で簡単にご挨拶をして帰ればOKですから。

飛込で伺う場合には、生徒さんのいらっしゃらない時期・時間に少しでもお邪魔にならないタイミングで訪問すると良いと思います。


▼学校様訪問の流れ~当日編~

準備が整ったら、あとは勇気を出して車に乗り込み訪問開始です。

先ほども触れましたとおり、私は4月のスクールオープンでしたので、新年度準備が本格的に始まる4月2日の前日、4月1日に訪問を決行しました(ただし4月1日訪問の場合、午後になると早めに帰ってしまう先生も多いので、午前中の訪問をオススメします)。

▽まずは事務室にご挨拶

学校に到着したら決められた場所に安全に車を停め、まずは事務室にご挨拶に伺います。たいていの学校は校舎外に【事務室→】のような案内板がありますので、それを頼りに探してみてください。

事務室でスクール名を名乗り、「相談員の先生にフリースクールの案内をお渡ししたいのですが」と申し出ると、内線で相談室に連絡をしてくださる学校さんがほとんどでした。

小学校への訪問の場合、相談室やそれに準ずる場所がない学校さんのほうが多いことと思います。その場合には「教育相談担当の先生いらっしゃいますか」とお願いしてみたり、単刀直入に「フリースクールのご案内に伺ったのですが」などと申し出れば、どなたかに繋いで頂けるのではないかと思います。

▽相談員さんとの対面

その後、相談員さんが玄関まで出て来て下さる場合と、我々が相談室まで案内して頂ける場合とがありました。相談員さんのご都合と学校さんごとの決まり次第ではありますが、上尾市内の中学校の場合は訪問を断られた学校は1校もなく、どの中学校さんも大変温かく我々を迎え入れて下さり、丁寧にお話を聞いてくださいました。

玄関口で冷たく追い返すどころか、新学期開始のお忙しい中わざわざお部屋に招き入れて下さり、持参したチラシを隅々までご覧になりながらご質問をくださったり、各校の不登校や相談室登校の生徒さんのご様子などについても詳しく教えてくださいました。ご挨拶に伺ったことで「私はひとりじゃない、みんなで子ども達を支えていくんだ」と、かえって心強い気持ちになってスクールオープンを迎えることができました。


▼【参考動画】「フリースクールはじめました」学校様へごあいさつに行こう

フリースクールオープンのご挨拶まわりについては、過去に動画でのご案内も公開しています。

川越市のおうちフリースクール桜梅桃李の代表オオフチミキ先生にご協力頂き、オオフチ先生の学校様ご挨拶まわりの様子を動画にまとめさせて頂きました。

オオフチ先生のリアルな緊張感から訪問後の安堵感まで、リアルに体験して頂けるような内容となっています^^ぜひこちらもご参考になさってください。

↓おうちフリースクール桜梅桃李さんホームページはこちら


以上、今回はフリースクールオープン告知としての学校様訪問についてのご案内でした。

次回の記事もお楽しみに☆

【次の記事】

【おうちフリースクールのはじめ方ToDoマガジン】

【おうちフリースクールのはじめ方オンライン相談】

【この記事を書いた人】


ここから先は

0字
マガジンの価格は単品購入時の約10%OFFで設定しています。

おうちフリースクールのはじめ方ToDoリストマガジンは、おうちフリースクールをはじめるまでに押さえるべき基本の準備事項を、イチからわかりや…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?