坊っちゃん【5文でBOOKレビュー 10】
以前このマガジンで紹介したある書籍の中に夏目漱石についての考察があり、「さて今一度読んでみようか」と手に取ったのが「坊っちゃん」でした。
10代の頃に読んでいたはずなのに、何という新鮮さ!こんなにおもしろいお話だったなんて!
まずね、恐ろしいくらいリアルなんですよ、坊っちゃんに出てくる”職員室”が(私は元教員)。
山嵐もうらなり君も現実にいるよ、赤シャツも狸(こいつが一番リアル)も野だいこもいるいるいる~!
でもな、一番リアルなのはこうして「職員室の人間にすぐあだ名つけちゃうし、無鉄砲で大人にも子どもにも全力体当たりの」坊っちゃんなんだよな!
時代を超えて、ゲラゲラ笑いながら読んじゃいました~。
こんなに笑えるのに、それぞれの登場人物に当時の世相への皮肉がしっかり込められてるのもすごい。
5文で収まらなかった!
巨匠だからしょうがない!
次は宮沢賢治!
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