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[クラシックロック] デビッド・ボウイ~自薦の5枚

デビッド・ボウイは、キング・クリムゾン、ロキシーミュージック(Bフェリー)、ジェフ・ベックとともに、ぼくの音楽人生にずっと寄り添ってきたミュージシャンです。特に自分で作曲をする際にボウイの影響はかなり受けているなと思うことが多いです。ボウイはルックスはかっこいいし、歌はめちゃくちゃうまいし、コンポーザーとしての能力は天才的だし、完璧な存在でした。歳をとってからもイイ男でまだまだ音楽続けるんだろうなと思ってたら亡くなってしまった。昨年のジェフベックもそうですが、喪失感の大きさたるや…

ぼくがボウイに出会ったのは、以前の記事で書いたとおり高校生の頃に渋谷陽一のラジオから流れてきた「ロウ」というアルバムです。変わった入り方ですね。ガーンと頭を撃ち抜かれて、それから前期のアルバムを全部買いました。そして以降のアルバムも社会人になるまでずっと書い続けました。1990年代あたりは仕事が忙しすぎていっとき離れてしまいましたけど、2000年代にまた復活して聞き逃したアルバムを買いました。なので一通りアルバムは聞いているつもりです。そんなぼくのお気に入りのアルバムを5枚紹介します。順不同です。どれが一番ということはありません。

1.「LOW」

1977年

いわゆるベルリン三部作の1枚目です。ジギーを演じ、アメリカの商業ロックに疲れヨーロッパに回帰してきたボウイがブライアン・イーノと組んで作った実験的作品。よけいな音を一切除外し、スカスカのバッキングにルー・リードを思わせるなげやりでしゃべるような低音のボーカル。米国ロックではありえない、衰退するヨーロッパの暗く退廃的な模様をボウイ的に表現した問題作です。
オープニングのspeed of lifeはたまにCMでも流れますね。イーノモードきてるなあって感じです。その後歌ものに入りますがどれも大好き。Be my wifeなんて最高ですね。Be my wifeですよ?シンプルすぎでしょう(笑)。歌い方もなげやりでそれまでのボウイとは全然違います。

2.「ダイアモンドの犬」

1974年

アメリカ指向になる前のグラムロック時代のボウイの最後のアルバム(たぶん)。このアルバムは過小評価されがちですが、特に前期のボウイのアルバムの中でジギーと並んで評価されていい傑作だと思います。
楽曲も素晴らしいですが、このアルバムほどデビッド・ボウイの卓越した歌唱力が発揮されているアルバムはないのではないでしょうか。
特にSweet Thingは、ボウイ屈指の名曲で低音から高温までオクターブの広さと声量など、その熱唱力がいかんなく発揮されています。

ラストの他にも「1984年」や「Big Brother」などいいですね。ストリーミングのベストに入ってるかな?ぜひ聞いてみてほしい一枚です。
ボウイの歌唱力は、ビング・クロスビーの番組に出演したクリスマス企画でもわかります。若くしてこのうまさ。脱帽です。

3.「ジギー・スターダスト」

1972年

今更語る必要もない名盤。ぼくがあれこれ言うことはないですね。ちなみにぼくが一番好きな曲は[5 years」です。弾き語りでもたまに歌います(笑)。

4.「アウトサイド」


1995

1990年代のベルリン三部作への回帰みたいなアルバムで、再びブライアン・イーノと組んだアルバムです。ただ前の三部作とは似て異なるテイストで、極めてヘビーで不気味なサウンドが特徴的でクリムゾンを少し思わせるよう感じが好きな人にはたまらないアルバム。さすがに若い頃のような勢いは感じませんが、レッツ・ダンスなどで大成功した後、道に迷った感じのボウイが再び帰ってきた!という感じがするアルバムなのでファンはぜひ聞いてほしいアルバムです。

5.「ステージ」(1978年)ライブ盤


1978年、2017年リミックス

ファン必携のライブ盤です。ぼくは当時のLPしか持っていませんが、2017年リミックスで実際のセットリストにあわせて編集され未収録の曲も追加されたました。時期的にボウイが一番尖ってた頃のライブですので「ロウ」や「ヒーローズ」の曲はもちろん、それまでのヒット曲も網羅されており、最高のライブ盤だと思います。確かこれの映像版をNHKで放送していた記憶があるのですが間違いかな?

自薦5枚でした。機会があれば聞いてみてください。
それではまた。

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