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幾度となく迫る小波の様に

孤独故の光
一筋に差し込む
ぼんやりはしているが
黒い視線の先に確かにある

少女は頭抱えて
一振りの剣を下ろす
物質は切れないが
確実に未来への枷を切る

不思議な風が吹き
へどろを掻き飛ばした
足元に絡みついた
余計なものはもうここにはない

綺麗な顔をしたあなた
ゆっくりでも二人で進みましょう

可憐な声の先には
公園の遊具ではしゃぐあなた

ここはもう独房じゅない
息を深く吸い込んで
吹き抜けた後に愛がある


幸せはここにあり
手を伸ばせば触れる
ぐちゃぐちゃにすることも
簡単だけども私はしない

裸足で歩いたせいか
硬い足裏の石
飛べることはできないが
必死に歩けば心満たされる

皆が積み上げた愛の時間
孤独よりも強く
儚さにはない

川の流れが心地よく
一方通行の人生だから
恰幅の良い心育んで
何度でもやり直せるだろう

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