ビールなのに2500円。
昨夜飲んだビールは、2500円でした。
栓を開けて、グラスに注ぎ、香りをたのしみ、喉に流し込む。
柔らかい味わいで、口の中に香りが広がります。
おいしい。
確かに料理を引き立てそうな味わいでした。
飲んだのは
rococo tokyo white というビールです。
冒頭に書いた通り、瓶1本2500円。
東京で初めての高級ビールだそうです。
「ああ、よくある高級路線か」と思った方は、はやとちりです。
高級なレストラン(いわゆるファインダイニング)では、ワインやシャンパンが主流で、ビールは頼みにくい。けれど、きっとシャンパンが好きな人ばかりではないのではないか、という「問題から考えた」商品です。
コンサルティングをしていて出会う商品の多くは、経営者さん起業家さんが「何かの商品と出会い、好きになり、工夫した商品」です。
良さそうですが、実はこれは、弱くなることは少なくありません。
例えば「ビールが好きだから、ビールを扱う」とすると、それを売るときに「暑いときにも」「ビール好きにも」「焼肉と一緒に」「とりあえず飲む飲み物」などなど、商品から起因した。様々なコンセプト、メリットが生まれます。
でも実は、その商品は(正直な話)おいしいただのビールで、コンセプトはありません。
でも、「ファインダイニングです飲めるビールがない」という問題を解決したいとしたら、それ以外にはないし、そのためだけに商品を磨くことができます。
すると「ある方向性に対して、強い商品」が生まれます。
よく「好きな商品は何ですか？」と考えてしまいますが、いいビジネスを作りたいならば、
「どんな問題を解決したいですか？」と考えるのが得策です。
僕はコンサルタントで、ちょっとした問いの違いで、全く違うビジネスが生まれるのをよく知っています。
考え方を工夫して、あなたもいいビジネスを作ってください。
吉井りょうすけ
公式サイト
http://www.wacholder.jp/
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