マガジンのカバー画像

「ことば」の話。

5
僕は言葉が好きで、言葉について感じたり考えたりする時間を持つことがあります。それで気がついたことを書いていきます。仕事に関する言葉の話も、きっと書くと思います。
運営しているクリエイター

記事一覧

言葉にするのは、おもしろい。

「言語化」の大切さは、もう多くの人が感じていることだと思います。 僕がそのおもしろさを意識したのは、大学生の頃でした。 たまたま授業で履修した芸術論で、梅本洋一さんという映画批評家と出会います。 とてもクセの強い方で、 彼は「批評家の仕事は、映画をいい、悪い、おもしろい、おもしろくないと感想を言うことではない。新しく生まれた映画の、それが何なのかまだ誰もわからないものに言葉を与え、わかるようにすることだ」といいました。 実際に彼は、当時世界で一番多くの「無名の映画監督」

やさしい、日本語

昨日は小野小町や柿本人麻呂、和泉式部の命日で「精霊の日(しょうりょうのひ)」だったそうです。 Xでフォローしている暦生活さんのおかげで、初めて知りました。 万葉集に歌が収められている方々です。 万葉集は昔から好きで、 娘の名前も、万葉集を読みながら、 「いい音だな」と思った言葉からつけています。 とてもたくさんの歌が収められているので、 意識しないとすっと読み進めてしまいますが、 ある人が好きだと言ってくださったおかげで 「いいな」と思った歌があります。 田子の浦ゆ 

日本のことばのおもしろさ。

僕は日本語が好きです。 日本語の「音」が好きで、言葉について色々学んでいたことがあります。 娘2人の名前は万葉集をひらいて、音のいい言葉を選びました。 「あ」「い」「う」「え」「お」 日本語は、一音一音に意味があります。 その音の組み合わせで、物事を表しています。 だからか、「同じ音」の言葉には、似た性質があります。 「はじめる」端緒。 「はじっこ」先端。 「はし(橋)」あっちの端とこっちの端を繋ぐもの。 「はし(箸)」あっちの端とこっちの端を繋ぐもの。 どれも同じ音が

対話のススメ(聴くことに比重をおいた対話へ)

先日あるコーチングのコーチの方が「私はこれまで、700時間コーチをしてきました」と自分のことを宣伝していました。それをみて「すごいなー」と思うのと同時に、「自分はどれくらいコンサルティングをしてきたのだろう?」と疑問を持ちました。 それで、計算をしてみたんです。 ◯休まないこともあるけれど、祝祭日・休日はしっかり休めたとして、 年間240日稼働したとします。 ◯あまり大袈裟にならないように、その中でも 200日、1日1回だけコンサルティングをしたことにしましょう。 1回

「耳をかたむけて聴くことで、生まれるビジネスがある。」

昨日のコンサルティングは、年に1度あるかないか、「ほとんど話を聴かずに、僕が話をすることからスタートする」時間になりました。 ビジネスにとって、とてもとても重要な「事業のポジショニング」を提案する日。ここがばちっときまると、事業は「広げる」から「広がる」にシフトチェンジします。 お相手には、ここ数ヶ月いろいろ仕事の支援をしながらクライアントさんへの理解を深めて、「この経営者さんがここでビジネスを展開すれば、事業が伸びるのでは」という事業の居場所を見つました。もちろん仮説です