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30代無職が農業のアルバイトを始めた理由

はじめに

先月末から日雇いでの農業バイトを始めた。それまでの私は就職してもすぐに辞めることを繰り返し、仕事をすることに疲れ果てて、ニートを3度経験している。農業バイトをする前もニートとなって、何もしない期間が1年近く続いていた。

私は、失敗したくない、嫌われたくない性格をしている。失敗しない(嫌われない)方法は、何もしないことである。会社員時代は、その性格からおかしいと思いながらも言われるままに仕事を必死にこなしていた。ある日、自分には何も変えられないと何もかも諦めてしまい、無気力状態に陥った。

何のために仕事をしているのかがわからなくなった。

自分は何をしているのだろうか…。

今していることは本当に必要なことなのだろうか…。

ざっくりと退職した理由を書いたが、そんな状態から農業を選んだ理由をまとめたい。

1.健康的に生きるためにはなくてはならない仕事である

こんなことを言うと仕事をしている人に怒られてしまうかもしれないが、今まで自分のしてきた仕事や世に溢れている仕事の大半はなくても死ぬことはないだろう。食べることは生きる上でかかせないことであり、それを支えている仕事が農業だと私は思っている。農業はなくてはならない仕事、自分の存在意義を感じやすい仕事だと思ったことが1つ目の理由だ。

2.農業と心の安定の関係性を実体験を通して検証したいと思ったから

私は農業をすることで心が落ち着くと考えている。その理由として、太陽の下、軽い運動をして、自然に触れあうという体験は脳に良いと思ったからである。

実際に良いと言われているそうだが、頭の悪い私は実際に自分が経験しないと納得できない。うつ病傾向な私が農業をすることで前向きに生きることができれば、同じように悩んでいる人のヒントになるのではないかと考えている。

3.単純にやってみたいと思ったから

3度目のニートを経験して思ったことは、もう同じことを繰り返したくないということ。世間の目を気にして正社員にこだわることなく、自分のやりたいことを全力で取り組もうと決意し、それが農業だった。

4.農業と福祉との相性が良いと思ったから

自分のやりたいことは農業ともう一つある。生きづらい人への支援だ。精神疾患っぽい人や発達障害っぽい人の支援が今の社会ではなかなか対応できていないのが現状だと思っている。昔の自分のように生きづらいのは自分のせいだと自分を責めている人も多いのではないだろうか。

私がやりたいと思ったことの2つを繋げることは何かおもしろそうと感じた。農業の問題である若い人材の不足と社会問題である社会不適応者の若者達をどうにか繋げられないか。

おわりに

人のためと言いながら実は自分のためなのではないかと思っている自分がいる。しかし、自己を犠牲にしてでも相手のためと思い、全力で相手と向き合っても効果が感じられないと、相手の幸せの前に自分が潰れてしまうのだと会社員時代に学んだ。まずは自分自身に心の余裕ができることが先決だと考えるようになった。

上手くいかないかもしれないが、挑戦したいと思ったことは久しぶりである。今後、農業をしてどう変化したかなども書いていきたい。

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