見出し画像

【コラボレーターの仕事術】一人ひとりが自分の可能性に気づき、活かすために伴走する  女性メディア『TRILL』元編集長 橋本 夏子

今回は、Yahoo!グループ女性メディア『TRILL』元編集長、現在法人向けのメディアコンサル、個人向けのビジネスブランディング支援、及びキャリアコンサルタントとしても活躍している橋本夏子さんにインタビューしました。

培ってきた女性メディア歴20年間の経験を活かし、HP制作、オウンドメディアの制作、コンサルティングなど多方面で活躍。個人向けには、主婦や会社員でも”スキマ時間で月5万円を稼ぐ”をモットーにしたライティング実践講座を行っています。

「自分らしい人生」を歩む女性たちのサポートをする橋本さんに、仕事に対する考え方や今後の展望について語っていただきました。

■「何が求められているか」と「何をどう伝えたいか」を組み合わせて情報発信する

ーー編集者として仕事をすることになったきっかけについてお聞かせください。

橋本さん(以下、橋本):
もともとは読売広告社という広告代理店で営業の仕事をしていて、雑誌とのタイアップ提案などの業務に携わっていたこともあり、仕事柄、編集に関わる友達がどんどん増えていきました。話を聞くなかで、自分自身にも読者に響く記事を書いて楽しませることや、楽しいものをシェアすることに適性があると思うようになり、編集者への転職を決めました。

編集者として中途採用されるのはかなりハードルが高く、さまざまな会社の面接を受けたなかで、『Popteen(ポップティーン)』という雑誌を紹介してもらい、編集者としての仕事がスタートしました。当時は”ギャル”ブームもあって、小森純さんや益若つばささんと一体となってどう見せたら読者が喜ぶのかという思いでコンテンツを作ってきました。『Popteen』は、読者からの発信を大事にしていたので「読者は何を求めているか?」が一番大事。徹底的に取材が必要なので、渋谷109の側で直接ギャルにもよく声を掛けて取材をしていました。

その後『LEON(レオン)』の女性版『NIKITA (ニキータ)』や、『ar(アール)』『Ray(レイ)』『Scawaii(エスカワイイ)』などの編集を経験。副編集長を務めていた際には、新卒者を一人前のライターとして育成したこともあります。ここで得た経験が、現在のライティング講座に活かされていますね。

雑誌時代から、インタビューが得意で、読者モデルからモデルやタレントになったストーリー、その時の苦労、どうやって成し遂げたかなど、人の生き方にフォーカスしたインタビューをよく担当して書籍なども作っていました。叶姉妹や夏木マリさんなど、さまざまな方のお話を伺いましたね。雑誌が中心だったものの、本や写真集も担当していたので、どう見せて、どうコンテンツとして表現したら売れるのかと、プロデュース、演出するような気持ちで、売れる企画と読者が求めているものとのバランスを考えながら仕事をしていました。

しかしその後、雑誌が売れなくなり、WebメディアやSNSが主流となる時代に突入しました。私自身も、新しいチャレンジがしたいと考えていたこともあり、ヤフーにいた先輩を介して、『TRILL(トリル)』の社長を紹介してもらいました。「女性にとって大切なコンテンツを発信したい」という想いが伝わり、TRILLオリジナルの編集部を作りたいという社長の意向を受け、編集長としての責務をいただき、WEBの世界へチャレンジしました。

『TRILL』は女性の”自分らしい人生”を応援するWEBメディアでしたので、私はそれを体現するブランディングコンテンツを作っていました。タレントや女優さんなども取材し、夏木マリさんやデヴィ夫人、女性起業家、本の著者として活躍されている方など、たくさんの女性とお仕事をさせていただきました。

読者のロールモデルになるような、一歩先をいく方を取材することで、読み手の方が自分自身を振り返るきっかけになったり、自分らしい一歩を踏み出すきっかけになれるといいなという思いで、コンテンツを作ってきました。

編集として大事にしているポイントは、読み手がどんな情報を求めているかをリサーチしたうえで、媒体としてのメッセージ性をどう伝えるかということ。たくさんの媒体やSNSなどがあるなかで、せっかく『TRILL』を選んでもらったからには、期待されるプラスαのものを伝えて、満足していただけるような読後感になるように心がけていました。

現在行っているライティングの講座でも、単に文章の書き方だけではなく、その人が何を書きたいか、なぜ伝えたいかという気持ちを大切に、それをどう表現したらいいのかということをメインに本質的な内容にしています。ライティングは手段であって、大切なのは書き手の想いだからです。

■時間を使うということは命を使うということ。人生を”濃く”生きることを心がけています。

ーー橋本さんは、キャリアコンサルタントとしても活躍されていますが、大事にしていることは何でしょうか?

橋本:キャリアコンサルタントになったのは、モデルさんなど年下の女性から、将来についての相談を受けるようになったのがきっかけです。キャリアコンサルタントが国家資格であることを知り、勉強を始めました。メディアはやはりターゲットとする年代が決まっているので、自分自身としても、メディアの仕事以外に、もう一つ柱を持ちたいとも思い、資格を取得しました。

キャリアコンサルタントは、傾聴力や相手の気づきを促す質問など、インタビューの仕事にも役立つことばかり。女性は役割も多く優しいので、自分よりも家族や子育てを優先しがちな人も多いです。やりたかった仕事ができてなくてモヤモヤしている方に、「何のしがらみもなかったら、どんなことをしたいですか?」など、その方の人生観や大切にしたい思いは何かなと、ご質問していきます。

普段、人って、なかなか自分自身のことを振り返る機会がないので、問われることで、自分の大切な思いや自分らしさを取り戻して、見つめ直すきっかけにもなっていきます。このように、相手に寄り添いながらご質問をしサポートすることで、ご自身の核となる方向性も明確になり、理想の人生プランへの一歩にもつなげることができるのではないかなと思っています。

インタビューやコンサルティングの仕事をするうえで大切にしているのは、本人の魅力や可能性を引き出し、それをどうしたら、世の中に伝わるようになるかということ。どう言語化し、どうやったら実現できるかと、そのプロセスや発信方法を一緒に考えていくようにしています。自分の強みや特性って、自分自身ではなかなかわからないものですよね。

そこを、雑誌やWEBメディアで培ったプロデュース力を使い、どう出していくと、相手に魅力的に伝わるのか、どういう順番だと売れるのか、などを戦略的にコンサルティングしていきます。人生は一度きりだからこそ、ご自身の可能性や強みに気づいて、自分らしい人生を送るお手伝いをしていきたいと思っています。

あと自分自身としては、「自分の時間を濃く生きているか」ということを大切にしています。人生は有限ですし、何かに時間を使うということは、自分の命をそこに使うということ。なので、気になったら、とりあえずチャレンジ!というのをモットーにしています。もしやってみて、向いてなかったり、方針が合わなければ、「いま自分にとって本当に必要かどうか」と考えて、切り替えて次に進むこともあります。

■『魅力言語化インタビュー』で、強みを引き出し、ビジネスを加速する戦略的アウトプットを支援していきたいです。

ーー今後のビジョンと、これからさまざまなことにチャレンジする方へひと言お願いします。

橋本:雑誌16年、WEBメディア4年と女性向けコンテンツを20年間作ってきたので、何をどう表現したら、相手に届くのかというアウトプットの仕方には自信があります。また、益若つばささんや近藤千尋さんなどが読者モデルのころから、著名タレントになるまで、お仕事をしてきたので、その人のどこが魅力で、どう見せたらいいかというプロデュース経験もあります。

なので、やりたいことや思いはあるけど、言葉にするのが苦手な方に向けて、魅力や強みを引き出しどう発信するかなどのブランディング支援を行ったり、私がそれを取材しLPやホームページなどを作成することもしています。

また、法人向けには、コンテンツ作りのノウハウを活かして、オウンドメディアの立ち上げのコンサルティングや、実際にどうコンテンツを作ったらいいかなど、具体的なアドバイスをしています。企画の作り方、撮影の仕方なども現場から、メディア全体の設計までをトータルでご相談にのっています。

さまざまなことへのチャレンジに関してですが、人生一度だし、その瞬間はその時しかない。「チャンスの神様は後ろ髪がない」という言葉も常に心に留めているので、私はひらめきや直感を大切にしています。なので、気になることがあれば、ぜひその気持ちを大切にして、チャレンジしていただけたらいいなと思います。進んでみて、もし違ったのであれば立ち止まって考えてもいいし、やめてもいい。「とりあえずやってみる」ということを大切にして一歩踏み出す、そこから可能性ってどんどん広がるんじゃないかなと思います。

もし、ひとりで難しいなら誰かを誘ってみる、一歩先を行く人についていくなど、少しずつでもやってみると、“もしかしてまだ見ぬ世界を見ることができるかもしれないな”とだんだんワクワクしてくるかもしれません。まずは最初の一歩ですね!!

▼ワクセルコラボレーター
橋本 夏子さん

<経歴>
慶應義塾大学法学部卒業後、読売広告社営業職を経て、出版社へ転職し編集者へ。
「Popteen / NIKITA / ar」など一貫して女性メディアの編集に20年間携わる。
主婦の友社「SCawaii! / Ray」副編集長を経て、Yahoo! JAPANグループの女性WEBメディア「TRILL」の編集長に就任。
国家資格キャリアコンサルタント資格も取得し、「自分らしい人生」を歩む女性達のサポートも行う。

■代表作・主な実績
・女性ユーザー1000名以上、著名人、モデルなどのインタビュー取材約100件、ファッション撮影数1,000件、海外ロケ撮影20回以上を経験。
・モデル本、ダイエットムックなども書籍も30冊以上を担当。 メディアのブランド力を活かした企業コラボ、商品開発の実績多数。
・広告代理店、女性誌5誌16年の経験とWEBメディア4年の経験を合わせ、「発信をビジネスに活かす」個人のブランディングプロデュースと、法人向けメディアコンサルティングを行っている。

●Facebookページ

●活動内容ホームページ

●インタビュー取材詳細

■SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY『ワクセル』
ワクセルは、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人が次々と集まるコミュニティを作り続けます。

さまざまな分野で活躍する著名人や経営者、クリエイターの方々とコラボレートすることにより、下記の取り組みやコンテンツ制作を行っていきます。

・YouTube等での番組配信
・オンライン講演会
・出版プロデュース
・プロジェクト創出
・対談、インタビュー記事制作

ワクセル公式HP(主催:嶋村吉洋)

ワクセル公式チャンネル

ワクセル公式Twitter

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?