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Raspberry Pi Zero 2 Wを入手できたので早速試す(1)

先日、Switch ScienceからRaspberry Pi Zero 2 Wの抽選結果通知がありましたので確認しましたところ、なんと当選していました。いままで抽選で当たった経験がほとんどないので、これには興奮しました。早速入金して心待ちにしていましたところ、8/25に届きましたので、全部ではないですが検証しました。

◇ GPi CASE

Retroflagから出ているゲームボーイ型のRaspberry Pi Zeroシリーズ用のケースです。2.8インチの液晶画面と十字キー、8ボタン(A, B, X, Y, L, R, Select, Start)が付いており、外部電源ケーブルか単三電池3本で動きます。

GPi CASEはピンヘッダを装着したRaspberry Pi Zeroは使えないため、近いうちにピンヘッダをはんだ付けする予定のRaspberry Pi Zero 2 Wを先に確認しました。

Raspberry Pi Zero 2 Wは前モデルのRaspberry Pi Zero Wと比べると典型消費電力(TBP)が33%程度上がって0.15Aから0.2Aになっているため、電池での駆動時間は厳しくなります。いつもどおり「Raspberry Pi Imager」からOS -> Emulation and game OS -> Lakka -> Handheld devices -> Lakka 4.2 - GPi CASE + Pi Zero 2 (32bit)をマイクロSDカードに書き込み、動作させたところRaspberry Pi Zero と同じように起動しました。しかし2.8インチの液晶は私には小さく実用的でないため、またしばらく押入れの奥で冬眠することになると思います。

◇ VitaDock Plus

PS Vitaの画面と音声をRaspberry Piを介してテレビに出力するときに使うRaspberry Pi用のOSで何度か紹介していますが、こちらがv2.0でRaspberry Pi Zero 2 Wに対応していたので確認しました。

まずは以前にRaspberry Pi 3 Model B+で作っていた環境のマイクロSDカードをそのままRaspberry Pi Zero 2 Wに入れ替えたところ、Bluetoothが非常に不安定で、再起動するたびに音声のペアリングが必要となりました。また音声をペアリングしないで画面を表示することはできたのですが、音声ペアリング後に画面表示したところ、OSがフリーズしました。Raspberry Pi 3 Model B+のときは公開されているVitaDock Plus V2.0.imgとVitaDock Plus V2.0 Experimental.imgではExperimentalの方が安定していたのですが、Raspberry Pi Zero 2 Wでは通常版をインストールしたところ、問題なくPS Vitaの画面と音声をテレビ出力できました。もしかするとExperimentalを書き直せば問題なく動作するのかもしれませんが、今回はここまでは確認していません。

◇ Lakka

GPi CASEで別バージョンのLakkaが動いていたので問題ないとは思っていましたが、「Raspberry Pi Imager」からOS -> Emulation and game OS -> Lakka -> Lakka 4.2 - Pi 3 / Pi Zero 2 (64-bit)を導入して以前の記事と同じ構成でNEOGEOを遊びましたがまったく同じ動きを確認できました。

◇ まとめ

今回はピンヘッダーを付けなくても確認できる内容でRaspberry Pi Zero 2 Wを動作しました。
前モデルのRaspberry Pi Zero Wは省スペース、省電力では大変魅力的なのですが、処理性能に相当なストレスがありました。Raspberry Pi Zero 2 Wは今回の使い方の範囲でいえばRaspberry Pi 3 Model B+に置き換えられることが確認できたことは事前の情報どおりではあるものの、これは凄いことだと改めて感じました。
それはRaspberry Pi 3 Model B+と比較すると大きさが約40%、典型消費電力が約40%でありながら、同じ用途で動くからです。小さくなることで機器自体がさらに小型化し、典型消費電力の低下はより柔軟な電源の取り方ができるようになります。

実際にRaspberry Pi 3 Model B+の電源はACアダプタを使っていますが、Raspberry Pi Zero 2 Wは公式の製品概要を見ても最大で5V/2.5Aとありますのでセルフパワー付き(ACアダプタ付)のUSBハブがあれば、アケコンなどのUSB機器を接続するだけでなく電源としても使えます。私が実際に使っているのは4ポート合計2.9Aまで出力できるバッファロー製のUSBハブですが、こちらにアケコン、無線マウス、Raspberry Pi Zero 2 Wを繋いだ状態で動かしていても電力不足をあらわす稲妻アイコンが画面に表示されることはありませんでした。

次回はピンヘッダーを付けて動作を見ていきたいと思います。

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