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アルバムについてのエトセトラ…

② セカンド・アルバム B albumについて

B album 1998/08/12 発売(光一19歳 剛19歳)

公式ページ

発売にあたっての思い出は、まずタイトルに驚いた。【B album】というタイトルがついたという事は、ずっとこシリーズでアルバムを出していくのだと運命(さだめ)られてしまったアルバムである。

デビュー・アルバムから約1年後のセカンド・アルバム。A albumには収録されなかったデビュー曲「硝子の少年」が収録されており、その他にも「愛されるより 愛したい」「ジェットコースター・ロマンス」といった代表的なシングルが収録されている。B albumの副題は「Be a Best album」デビュー前のベスト盤のようであると表現した 「A album」についでベスト盤のようになるようにという願いが込められている。初回盤には、不思議なお人形「KinKi Dolls」が封入されていた。

人気絶頂の中リリースされたB album。このアルバムは、A albumの続きという認識。「LOVE LOVE あいしてる」での共演で知り合うことになり、現在まで長い付き合いが続いている、ベーシストでバンマスでお馴染みの吉田建さんが編曲家として参加している。

本人たちの自作曲がソロ曲として追加されているのも特徴。光一くんの初めての自作曲「MY WISH」。剛くんは「Slowly」。ふたりともギターのコードを押さえながら作ったんだろうなと想像できる曲。弾き語りで歌うのにピッタリの曲がとても良い。こんなに完成度の高い曲をこの時期に作っているのに驚いてしまう。

個人的に好きな曲は,「スッピンGirl」。イントロを聴くとてもワクワクする。それは、昔も今も変わらない。2曲めは「このまま手をつないで」。この曲を聴くと「ライブも終盤だな」と思ってしまう部分はあるのだけど、馬飼野さんの得意なアイドル風味のミディアムテンポのバラードのメロディにのった松本隆さんの歌詞がとても好き。「横顔がとてもきれい」「月は嫌いって君がつぶやく 満ちて欠けるのが嫌だって 好きな言葉は永遠」のフレーズにときめいてしまう。まだ、少し安定していないふたりの歌声に、この歌詞がとても合っている。3曲目は、剛くんが共同で作詞している「ずっと抱きしめたい」も上げたい所なのだけど、やはりここは、ふたりの共同作詞の「ボーダライン」も上げておきたい。(ふたりの共同作詞で音源化されているのは唯一この曲だけだったりする。音源化されていないものとしては「まけたらアカン」がある)関西弁で楽しそうに歌っている曲としては、「たよりにしてまっせ」や、この後発表される「5×9=63」、「KANZAI BOYA」も通じるものがあると思う。

A albumもそうなのだけど、90年代後半に作成されたCDは、デジタル録音の過渡期な部分もあり、今聴くとかなり音圧が低く、アイドルのCDは特に音がクリアじゃない部分があるので、ぜひ、マスターテープから起こしてデジタル・リマスタリング盤を作成して欲しい。後述する予定の「The BEST」ではシングル曲を全編リマスタリングをしているのだけど、この音源とB albumの「愛されるより 愛したい」を比較すると、かなりの音がクリアになっていると感じられるので、本当にリマスタリングを検討して欲しい。

ジャケットの写真がとてもかわいいので、ときどきブックレットを眺めたくなるB album。

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