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デザインジェネラリストを商標登録しました

この度、ワヴデザインでは「デザインジェネラリスト」を商標登録いたしました。これまでデザインジェネラリストについては複数の記事でご紹介してきましたが、今回は趣向を変えて、名付け親であるワヴデザインの渡邉にデザインジェネラリストのネーミングについて聞いてみました。

プロフィール
渡邉 大純(Wab Design INC./CAO、Wab Design School./Headmaster)
社長運転手からPCエンジニアまで幅広く経験後、2007年よりデザイナーに。2012年よりワヴデザインに参画。コーポレートやプロモーション系のデザインから、サービスのUX/UI設計、デザインシステム構築など幅広く手がけている。また国家資格キャリアコンサルタントとしても活動し、主にデザイナー / デザイン組織へ向けたキャリアデザインのサポートや講演を行っている。

実体験で痛感したデザインジェネラリストの必要性

ーデザインジェネラリストの概念はもともとあったのですか?

渡邉:僕は以前、ある事業会社に常駐していたのですが、いくつかの案件を進めていくうちに一般的な制作会社で求められるデザイナーのスキルと、事業会社で求められるデザイナーのスキルに乖離があることに気づいたんです。優れたビジュアルデザインができることがデザイナーに求められるもっとも重要なスキルだと思っていたのですが、それだけじゃなくて要件定義などの上流工程にも携わることができるくらいのロジカルさも重要だぞ、と。デザインジェネラリストの概念はこの時に生まれました。

ー名前を付けようと思ったきっかけは何ですか?

渡邉:その事業会社でパートナーデザイナーの採用に携わるうちに、デザインスキルとロジカルな要素を併せ持つ人材がとても少ないことがわかりました。ワヴデザインでもブランディングやコンサルティングなど、上流から手掛ける案件が増えてきたこともあり、まずは自社の人材育成や採用の人材要件としてこの概念を取り入れようとしたのですが、同じくらいのタイミングでこれからの時代に活躍するデザイナーを育てる教育事業「Wab Design School」と、上流工程から活躍できるデザイナーを求めている企業に適した人材を提供するという人材事業「THYNC(シンク)」の構想があって。検討を進めていくと、全ての事業にデザインジェネラリストの概念が共通していたんです。事業として推進するのであれば概念を浸透させる必要があり、そのためには名前があった方がいいという話になりました。

「デザインジェネラリスト」はデザイナーだけのものか?

ーどんな観点で名前を考えましたか?

渡邉:元々この名前ありきでビジネスをするつもりではなかったため、馴染みのない単語を使ってインパクトを与える必要はなかったんです。それよりは親しみのある単語だけど、記憶に残りやすいものという観点で、ひとまず使えそうな単語を複数人で出し合いました。

ー特に気をつけたポイントはありますか?

渡邉:名前によって概念が曲がって伝わってしまうことは一番避けたかったポイントです。名前がつく前は仮で「ジェネラルデザイナー」と呼んでいたのですが「XXデザイナー」という響きだとどうしてもデザイン領域に特化したように感じられてしまって。我々が提唱する「デザインジェネラリスト」は、これまでのデザイナーに求められていた表現力やアイディア力だけでなく、コミュニケーション能力や課題解決力などのビジネススキルも合わせ持った人材になるので非デザイン領域も担当領域になる。求められるスキルの中身がぼやけてしまいそうなネーミングにはしたくなかったです。

渡邉:困ったことがあって、誰に相談しよう?となったときに想起される人が「デザインジェネラリスト」と言うとイメージしやすいかもしれないですね。この人に頼めばなんとかしてくれる!と思い浮かぶ人は、デザイナーだけではないと思うんです。デザインはデザイナーだけがするものではなく、業務の運用フローを考えることもデザインと言えるし、どんな仕事にも必須な要素だと思います。なので、日常で「デザインジェネラリスト」という言葉をどんどん使ってもらって概念が浸透してくれると嬉しいですね。


デザインジェネラリストについてはこちらの記事もぜひお読みください。



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