「時間がないんです」と泣いた、あの先輩は元気だろうか
30代に入った頃(既婚、子なし)、私は管理職になった。当時、社内で最年少のマネージャーだったこともあり、「男性の嫉妬」の存在に気がついたのもこの頃だ(本文と関係ないので今日は割愛)。
管理職になってから、マネージャーとプレーヤーでは見ている世界が全然違うと気がつき始めた。若くしてマネージャーになり(その後も育休明けで降格したり、また戻ったり、2人目育休明けに再び降格したりと紆余曲折あった)苦労もあったが、今となっては「組織とはどういうものなのか」「どうやって成り立っているのか」がしみじみわかる良い経験であった。
今日は、その中でも忘れられないエピソードを1つ書きたいと思う。
隣のチームいた先輩ワーママの話だ。彼女は、上司(私から見ると同僚のマネージャー)から会議室で「なんでできないのか?」と詰められているときに「時間がないんです」と小声でつぶやいた。
当時(といっても8、9年前)、その小さな声は組織に飲み込まれて消えてしまった。今は社会情勢が変わり、そんな声もネットだったり、社内ダイバーシティ会議だったり、ワーママ支援だったりで少しずつ取り上げられて広まっている。
とはいえ、当時の先輩のもどかしさや、苦しみが消えたわけではない。ただ、当事者はどんどん入れ替わり、時代は少しずつ前進している。
今日は、そんな話。
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管理職になって気がついた評価項目の重さ
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