鉄門について

ご存知の人も多いだろうが、東大医学部には鉄門倶楽部という部活動を行うための組織がある。これは100年以上前に設立された由緒正しきクラブだそうで、部活動だけではなく同窓会実施、卒後の部員の近況報告などといった役割も兼ねているらしい。さらに鉄門に入ると、研修医のマッチング、医局入局などの場面でも優遇される事が多く、大手の病院の幹部にのしあがるということも容易にできるようなのである。つまり卒後の医師としてのキャリアにも大いに関わってくるということだ。

普通の私文にあるような、なんちゃって「サークル」などとは訳が違う。体力養成、社会性向上などといったいわゆるありきたりなメリットには留まらないのだ。最大の魅力は臨床をする上で都合の良い役職に就きやすくなるということだ。医師としてのキャリアに関わるということは、生涯に渡って影響を及ぼし続けるといっても過言ではないだろう。

これは入って損はないのではないか。そして鉄門に入る上でのデメリットも特に思いつかないから、これは入るしかないだろう。いや、入らねばならないとも言える。何故なら、得られるメリットはすべて享受しなければならないという信条があるからだ。私は信条に反することはしたくないし、この信条が私を成り立たせている。

あとは実際に申請しにいくという行動に移すだけの気合があるかどうかだ。そう、最大の不安要素はそこなのである。行動力なのだ。



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