「。」

突然ですが、ある人とのコミュニケーションが変わってしまった話をしたいと思います。
個人的にはその人ともっと仲良くしたかったので非常に残念でした。
凄く距離感を感じるし、あんまり言いたくはないのですが、多分嫌われてしまったのでしょう。

何が残念かと言うと、LINEなどの短文コミュニケーションツールにおいて、わざわざ敬語にして「。」で閉じるような会話になってしまったということ。
言葉って本当に不思議なもので、そういうこれまでの流れと大幅に変わるコミュニケーションをされると、急に距離感を感じますよね。
例えば「お疲れさまです!ゆっくり休んでください」と「お疲れさまです。ゆっくり休んでください。」の二文を見たときに、相手が対等な人としたときに、どちらの方が距離を感じるかと言えば、当然後者だと思います。

部活動のグループLINEで、何か提案や呼びかけに対して、多くは「了解!」「了解です」と返答していますが、一人だけ「了解です。」と句点を付けてやり取りする後輩が居たのを思い出します。その子とは普段、個別のLINEで、普通に(立場が先輩と後輩なので敬語ではあるのだが)顔文字をはじめとするマークを付けてやり取りしてくれるので、グループLINEとのギャップに驚いてました。
その後輩曰く「グループLINEは先輩(私の事です)ほど親しくない先輩が多いので、一応句点を付けて“硬い対応”をしてます」とのこと。正直、ちょっとうれしかった。

確かに句点をつけることで、硬いイメージが付きます。ビジネス文書もそうです。
対等な立場ではない、または親しい関係とは言い切れないことが明確な時、フラットな感情を示せるような句点が用いられるのは分かります。
しかし、それが冒頭に上げた「突然変わるコミュニケーション」として用いられると、何だか怖い。なぜならその句点があるだけで、急に距離感を感じられるようになるから。
たった一つの文字が、想像以上の距離感を生み出すとは、実に興味深いものだと私は思うのです。

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