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野鴨から学ぶこと

(こちらの記事は、2020年9月9日にメルマガ配信した内容となります。)

先日、デジタル整理をしていたら、
学生時代に更新していたブログが出てきました。


当時から起業には興味があって、
色々なセミナーなどに参加していたのですが、

その時のことをまとめている内容が多く、

ビジネスを学んだ今だからこそ、
その意味がより心に染みることがいくつかあったので、

またこちらで内容を
ブラッシュアップしつつお伝えしていきたいと思います。

まず一つ目は、

「野鴨の哲学」

デンマークの哲学者セーレン・キルケゴールのものですが、
皆さんご存知ですか?

どんな話かといいますと、

基本的に野性のカモは、1万キロ以上翔べるそうです。

どんなにいい環境の湖に出会っても住み着くことなく、
またすぐに翔ぶ。休むことなく。

ですが、
あるおじいさんが近くに住む湖に来た野ガモに餌を与えていたのです。

野ガモにとって、

その湖は、ずっと美味しい餌が確保出来、
水もきれい。空気もよい。絶好な環境。


その内、野ガモは気付き始めます。

「あんなに辛い思いをしてまで長い距離飛ばなくても、
ここにいればいいじゃないか。」


そうして野ガモはその湖に住み着き始めます。


しかしある日のこと。

その湖の、
餌をくれていたおじいさんが亡くなってしまいます。

餌がなくなった湖。


野ガモたちは餌を求めて翔ぼうとします。


しかし、餌を食べ続けてしばらく飛ぶことのなかったカモの身体は
もう飛ぶことが出来ないまでに肥沃してしまっていたんです。


餌もない。移動も出来ない。


ある日、湖の近くにあった山の雪が溶けて流れだしたとき。

肥沃なカモは、激流にのまれてしまいました。


ーこれが、野ガモの哲学です。

IBM社初代社長として有名なトーマス・ワトソン氏は

野ガモは馴らすことはできる。
しかし馴らしたカモを野性に返すことはできない。
そして、馴らされたカモは
もはやどこにも飛んで行くことは出来ない。

ビジネスには野ガモが必要なのである

という信念を掲げたそうです。

出来れば「安全」な場所に留まることが出来たら良いですよね。


ですが、
いざ何か自分ではどうしようも出来ないことが起きた時に、

対応できる術を知らないと対応できず、
危機に陥ってしまいます。


私がコロナでパートを解雇になった時に、
もし私がビジネスのやり方を知らないでいたら、

きっと今のように幸せな毎日を手に入れられていなかったと思います。


これから、

私たちは更に大きな社会的な変革の中を生きていかなくてはなりません。


いつその準備を始めますか?

いつ飛び立つ練習を始めますか?

(こちらの記事は、2020年9月9日にメルマガ配信した内容となります。)

それぞれの人が笑顔で自分らしく生きられる社会を実現するために。サポートは全て執筆と研究活動に使わせて頂きます。