見えている世界で見ることの偶然必然、見続けることの奇跡(その2)

その2 構図を教えて

 撮影をして、その場でモニターでチェックすると、どうもイメージどおりに撮れていない。そんなことはなですか。講評時に「構図を良く考えて!」と言われることがよくあると言われたので、「構図を教えてください」聞かれるのですが、簡単な構図に関しては、YouTubeで検索して、先生たちがアップしている動画を参考にしてください。
 私は、構図を教える前にどうしたら被写体が、思ったとおりに存在感のあるように撮れるのか基礎のお話をしています。構図は、被写体と背景の関係からなりたっています。まず撮影を始める前に被写体に向かって真正面に立って被写体を見ます。次に右、左、上、下、右上、左上、右下、左下、後ろ、以下後ろも同様に被写体を多角的に見てみます。このとき意識することは、被写体だけでなく背景も意識しながら見て行くことが大事です。先にお話しした写真の先生たちがYouTnbeの動画に上げられている構図はこの作業が基になっています。実際の撮影は、基本構図を組み合わせた形となります。ただ静止物を撮っているときならまだしもスナップ撮影などで咄嗟の撮影に「あの構図とこの構図」なんて構図の選択したり、迷っていられないので、構図は、最初にモノを多角的に見る癖をつけておくと良いでしょう。スナップ撮影では、歩道の左、真ん中、右と歩く位置を変えるだけで、街の建物の見え方が変わり、構図の構成が変わりやすいので意識してみてください。私も街中でスナップをする時は、意識して道の歩く位置を変えたりしています。構図の勉強をするなら絵画を見るのがオススメです。私も勉強しました。あた個人的に、漫画の構図、被写体(背景)の画き方を見るのがオススメです。奇想天外な構図も多々ありますので、インスピレーションが湧きますよ。

 次に意識するのは太陽です。太陽は光の源です。太陽が、どの位置にありどの角度で被写体に当っているかで、被写体の表情も変わって来ます。そして、時間帯によって太陽の色が変わっているのを皆さんは意識していますか。朝は黄色くお昼間は白く夕方になるに連れて黄色から赤へと変わって来ます。その辺りも意識してみてください。また天気の状態によっても見え方は変わって来ます。晴れの日、曇りの日、雨の日。モノの色を正確に見るのは曇りの日が良いとされています。また晴天で影がくっきり出て明暗の差が激しい天気よりも薄曇りで太陽の光が弱い天気の方が影が弱く撮影がしやすいです。また春夏秋冬でも太陽の高さが違うので意識してみてください。私は、「太陽待ち」と言いながらその時間にその場所に太陽が当たるのを見越して撮影をしていることがあります。

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