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書籍「自己肯定感を上げる OUTPUT読書術」 から学んだこと


この本を読んだ目的

noteのプロフィールにも書いていますが、私は自分の意見を伝えるのがとても下手です。例えば、お客様とのミーティングでちょっとした引っ掛かりを覚えたとき、自分が何に引っ掛かりを覚えたのかがうまく言語化できず、結局伝えられずに終わってしまう。映画や漫画など面白いコンテンツに触れたとき、その面白さを友達に共有したいけどうまくいかない。仕事でも私生活でも、うまく自分の意見が言えず自己嫌悪に陥ることがよくあります。
そういった課題感の解決につながる本がないかと色々探していた中で、本書に辿り着きました。
私自身、本はそれなりに読む方ではあると思うのですが、例えばビジネス書を読んで、読んだすぐ後は役立つ知識が身についたと思ったけど、しばらくすると忘れて元通りになってしまっている、といったことがよくあります(というか、全てそうかもしれません)。
「嫌われる勇気」が好きでオーディブルで何十周も聞いたと思いますが、本の内容がスッと頭の中に浮かぶかと言われると全く浮かんでこないほどです。
つまりそもそも本の読み方に問題があり、本書で正しい本の読み方とOUTPUTの仕方を身につければ、仕事におけるOUTPUTも上達していくのではないかと思い、この本を読んでみることにしました。

この本から学んだこと

本は目的意識を持って読む

自分はそもそも漠然と本を読んでいたことに気がつきました。なぜその本を読むのか、この本から自分は何を得たいのか、常に本を読む目的を頭の片隅に置いて本を読むことが重要です。そういったことが漠然なまま「へー、なるほど」と思いながら本を読んでも、何となくいい本だったな、程度の感想しか生まれません。「本は目的意識を持って読む」言葉にすれば単純ですが、この単純なことができていなかったんだなとわかりました。
目的意識を持って読むにあたって、ペンや付箋の使い方に役割を与えるというのも学びでした。これまでは何となく引っかかった箇所についマーカーなど引いてしまっていましたが、ペンや付箋は役割を与えた上で使わないと、後で見返すときにどれが何だったのかわからなくなってしまいます。例えば、付箋は自分にとって重要なページに貼り、枚数は1冊につき3枚までと制限したり、ペンは著者にとって重要な情報をメモする役割にするといった役割を与えることで、自分にとって重要な情報が何かを常に意識しながら本を読むことができます。

OUTPUTの4つのステップを理解する

OUTPUTはトレーニングであり、OUTPUTも読書と同様何を期待してOUTPUTするのか意識することが重要です。筋トレには正しいフォームがあるように、OUTPUTには正しいステップがあることを理解する必要があります。具体的には以下の4つのステップから成り立っています。

  1. 整理
    INPUTした情報を整理し、構造化するフェーズ。情報を整理するには本の読み方が大事。例えば、常に仮説を持って本を読つ、ツッコミを入れながら本を読むことで本の理解度を格段に上げることができる。

  2. 理解
    整理した情報を改めて眺め、自分が情報を理解できているか確認する。

  3. 編集
    INPUTした情報をOUTPUTに適した形にまとめていく。このフェーズを怠ると伝えたい相手の心に届かないOUTPUTになってしまう。

  4. 出力
    最後に、情報を伝えたい誰かに向けてOUTPUTする。

自分の場合、最初の1,2のステップを飛ばしていきなり3からやろうとしていることが多いのかなと思いました。
自分の意見が出ないときは、自分が本の情報を正しく整理できているか、正しく理解できているかを確認していこうと思います。

OUTPUTを継続するコツ

OUTPUTはトレーニングであるため、継続しなければ身についていきません。筋トレと同じですね。OUTPUTを継続するにあたっては以下の3つが大事であると著者は述べています。

  1. 完璧を求めない
    自分は最初から高すぎるレベルを設定して、結果挫折してしまうタイプの人間なので、完璧を求めないことは非常に重要だなと思いました。自分は今年で33歳になりますが、周りを見渡すと自分より優れた人たちばかりで自分はこれまで何をしてきたんだろうと思うことしきりです。しかし、他人と比較したところで何の意味もありませんから、自分のペースで一歩ずつ成長していければと思います。

  2. 目標は小さく設定する
    1冊丸ごとOUTPUTするのではなく章ごとに進めるなど、自分のペースでやっていくことが継続するコツです。1章ずつnoteに投稿するようにしたら、投稿する頻度も上げれて一石二鳥かもしれませんね。

  3. 継続を意図的に途絶えさせる
    継続することはよいことだとよく言われますし、それは正しいことだと思いますが、継続しなければならないという強迫観念にとらわれ継続が辛くなってしまうと、逆に挫折する結果になってしまいがちです。自分の意思に反して継続をやめてしまうと、自己嫌悪から再開のハードルが上がってしまいます。であれば、自分の意思で定期的に継続を途絶えさせるのは有効なやり方だなと思いました。

まとめ

「読書によって人は自己肯定感を高め、人生を好転させることができる」と著者は述べています。とても共感できる言葉ですが、ここでいう読書は「正しい読書」である必要があると思います。
つまり、本に書いてある内容から自分にとって有益な情報を得て、しっかり自分の中に落とし込み、日々の行動に反映できて初めて、人生を好転させることに繋がるのではないでしょか。目的が曖昧なまま、ただ漠然と本を読むだけでは自分の人生を好転させることはできません。
そして、自分の中に落とし込むにあたって、OUTPUTすることは非常に重要な要素であることがわかりました。相手の心に届くOUTPUTをするには、自分がなぜそう思ったのかを伝える必要があります。つまり内省し、自分への理解を深めていかなければなりません。自分の理解を深めていくことで、自分が何者であるかが明確になっていき、自分自身の人生を歩んでいくことができるのだと思います。
私はまだまだ、自分自身が何をしたいのかもわかっていない人間ですが、これからも本を読み、noteで発信していくことで、自分の理解を深めていきたいと思います。


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