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nestのオンラインイベント「MotionBoardを ”使えるヤツ” にする為に大事なこと3つ~初心者もヘビーユーザーも知って損なし!”浸透・活用・管理”のポイント!~」を取材!

ウイングアーク1st製品を活用し、データ活用を促進する人・企業のためのユーザーコミュニティ”nest”はその活動の一環として定期的にメンバー向けのイベントを開催しています。今回の記事では6月17日にオンラインで開催され、100名以上の参加者が集ったイベント<MotionBoardマイスターになろう Working Group in Tokyo vol.11>「MotionBoardを ”使えるヤツ” にする為に大事なこと3つ~初心者もヘビーユーザーも知って損なし!”浸透・活用・管理”のポイント!~」を取材した様子をダイジェストでお届けします。タイトルが長い!(笑)

MotionBoardマイスターになろう!東京のリーダーである吉原大騎さんの進行でイベントは幕を開けました。吉原さんはMotionBoard歴6年、社内で唯一の管理者及びボード作成者、ということで自分なりに試行錯誤を繰り返した結果、nestで同じ悩みを抱える仲間たちに出会い、よりMotionBoardに対する愛を深めたそうです。今回のイベントでは株式会社買取王国の永坂さんは「活用」について、セガサミーホールディングス株式会社の東郷さんは「浸透」について、株式会社帝国データバンクの六信さんは「管理」についてそれぞれ話していただきました。

吉原さん3

来店客数計測結果をMotionBoardの“入力フォーム”+“データベース入力”で見える化:
株式会社買取王国 永坂 通康さん

トップバッターの株式会社買取王国の永坂さんには「来店客数計測結果をMotionBoardの“入力フォーム”+“データベース入力”で見える化」というテーマで実際の活用事例をお話しいただきました。

永坂さん2

株式会社買取王国は、総合リユース小売業を中部および関西圏をメインに営んでいる会社で、その名の通り、衣料品、ホビー関連、高級時計、貴金属、家電などあらゆるお品物の買取りを行っています。小売業では「売上高=来店客数 x 購買率 x 客単価」となっているため、来店客数はお客様の満足度を測るための極めて重要な指針となっています。

赤外線センサーと来客カウンターを活用し、来客数は計測できているものの、その入力の際にミスがあったり、そもそも入力を忘れている場合があったりする、という問題に対して、ボタンアクションやバリデーション設定を活用することでデータエラーを防ぐ方法、入力忘れの店舗のみにリマインドメールを自動で送信する具体的な方法を詳しく紹介していただきました。同じような問題で悩んでいる方にはかなり有益な情報だったのではないでしょうか。実は初めての登壇だったそうなのですが、全くそういう気配を感じさせない淀みない喋り口調でお話しして頂きました!

作っただけでは意味がない。MotionBoardを使ってもらうにはどうしたらよいのか?:
セガサミーホールディングス株式会社 東郷 伸宏さん

続いての登壇者はボード作成ではなく、MotionBoardを組織に浸透させる、という役割を担うセガサミーホールディングス株式会社の東郷さん。セガサミーホールディングス株式会社は「感動体験を創造し続ける〜社会をもっと元気に、カラフルに」をスローガンにした総合エンターテインメント企業で、ソニックやぷよぷよなど数々の有名なゲームや名探偵コナンなどのアニメを生み出している会社です。東郷さんには「浸透」つまりいかにして導入したツールを多くの人にとって役立つレベルまで活用してもらうか、という部分についてお話しして頂きました。

東郷さん2

法務業界も転換期を迎えていて、DXの推進、活用、企業法務のあり方が見直されているそうです。DXの推進、というとテクノロジーを導入すればなんとかなる、という見方が未だに多く見受けられますが、テクノロジーは、導入するだけで業務効率化を図れる魔法の薬ではありません。「課題解消」「付加価値」「対象選定」などをポイントにテクノロジーがユーザーに浸透し、日常的に活用されるようになって初めて価値を発揮するので、DXならDXの主人公となるべき人が誰なのかを常に意識し、それを見越した施策が必要となります。nestコミュニティーが発信している情報も紹介して頂き、先進的な取り組みだというお褒めの言葉もいただきました。ありがとうございます。

「自分ではなく相手のためにMotionBoardというツールがあってそれを使って相手をハッピーにしていくことが大事であることを再認識しました」というプレゼン終了後の吉原さんのまとめのコメントが象徴的なとても含みの多い登壇内容でした。

また、東郷さんは情報システム部門ではなく法務知的財産本部 法務知財ソリューション部に所属していらっしゃる、ということで、いわゆる「リーガルテック」と呼ばれる少し切り口の違ったお話を聞くことができました。

管理・運用しやすいボードとは?:
株式会社帝国データバンク 六信 孝則さん

そしていよいよ、MotionBoardマイスター東京コミュニティーの運営メンバーでありnestコミュニティーでは「神」として崇められている六信さんの登場です。株式会社帝国データバンクは「信用調査」を主業としている121年という長い歴史を有する会社です。

六信さん

今回は数あるBIツールの中から六信さんがなぜMotionBoardを選択したのか、という話から始まりました。デザインや分析機能、エンジニアリングなどの観点から比較した結果、MotionBoardは「分断をさせず」「表現豊かに」「誰でも再現性高く」「システムがヒトに合わせる」という特徴を持っていたため、最終的に選ばれたそうです。

そしていよいよ今回の本題である「作ったボードを管理・運用しやすくするために作る段階から意識的に取り組んでいること」についてです。

MotionBoardの特性としてついついボード作成者は作成することに没頭してしまうあまり、自分以外のユーザーにとってこのボードは活用しやすいか否か、という観点が抜け落ちてしまいがちです。そこで、客観的な観点を保つためにもある程度のルールが必要となります。そのルールとして4つほど今回はご紹介いただきました。

1つ目はスタートナビのディレクトリをルール化して規則性を持たせることの重要性についてです。構築者が自由にディレクトリを作成してしまうと作った本人以外はどこに何があるのかがわからなくなってしまいます。そこでフォルダの頭に数字を振る、ボードのフェーズ(公開中、作成中など)を名称で分かるようにするなどの解決策が必要となります。

2つ目はデータセットやアイテムの命名の際に頭につける規則を考える、ということ。全てに同じ名前をつけたり、適当な名前をつけると検索機能が活かせなかったり、視認性が乏しくなったり、他人が改修したりするときに気持ち悪さを覚えることがあります。必要なアイテムを他者が誤って削除してしまう場合もあります。ここでは六信さんがデータセットやアイテムに活用している名前付けのルールを紹介していただきました。

3つ目はレイアウト調整についてなのですが、ここで重要なのはマウスで移動することでなんとなくレイアウトを組むのではなく、必要に応じて数値で入力する、ということ。それによってその大きさの必然性に対する理由が明確になり、将来的に作成者以外の人が修正を行う際に非常に役に立つのだそうです。

そして最後はフォントの使用について。フォントはアイテムごとに設定できるのですが、フォントは何かを強調するために使用されるべきものではありません、という説明がありました。何かを強調する場合は字の色や大きさを変える方がわかりやすいそうです。

これらの全てに共通するのは「自分以外のユーザーにとっていかにわかりやすいものを作るか」という心遣いです。いずれも構築する前から取り組んでおかないと後から大変さが増すものばかりなので、最初が肝心である、と教えていただきました。

最後に紹介して頂いた図形とテキストの使い分けのメリットデメリットも非常に実用的なTipsでした。極めて落ち着いた口調で、それでいて熱量の高い貴重な登壇でした。毎回が神回である六信さんに関しては「登壇」ではなく、もはや「君臨」という言葉の方がふさわしいように思いました。

そして交流会:きっとnestの半分は優しさでできている

短い休憩を挟んで、第二部は交流会です。いくつかのグループに分かれ、それぞれのグループにファシリテーターとウイングアーク1st社員の書記が割り当てられ、自己紹介、会社名、nest参加の動機、利用している製品、困っていること、課題、イベントで取り上げて欲しい内容を順番に話す、という流れになっていて、それぞれの人が持つ知識やTipsを余すところなく共有する良いきっかけとなったように思えました。聞くだけの人は名前のところに(聞)というマークをつけることで話さずに参加できる、という気遣いもなかなかよくできた設定で、参加する人に取っては大きな安心感に繋がったのではないでしょうか。

吉原さん2

筆者が参加していたグループには吉原さんと六信さんが参加されていて、折れ線グラフにシングルデジタルの数値を追加するだけで視認性が飛躍的に良くなり、利便性が上がることからより頻繁に使ってもらえるグラフが完成する、というとても実用的な話題で盛り上がっていました。

最後は「ウイングアーク1st」の掛け声で参加者全員が人差し指を上げるお馴染みのポーズで記念撮影を行いました。

イベントは終始、和気藹々としたフレンドリーな助け合いの雰囲気で進められ、最近はすっかり定番になりつつある「8888888888888888」というコメント越しのバーチャル拍手で幕を閉じました。参加者の方々の学習意欲、何か持ち帰って活用したいという熱量、そして登壇者の方々の伝えたい、助けたいという気持ちが溢れんばかりの気持ちの良いイベントでした。このコミュニティーの助け合い方を見ているとnestの半分は優しさでできているのではないかと思います。

ぜひMotionBoard仲間、データ活用仲間を増やしたい、MotionBoardで困っているけれど誰に何を相談したら良いのかわからない、という方はnestへの参加を検討してみてはいかがでしょうか?

(データのじかん編集部 田川)

★★ユーザーコミュニティ”nest”とは★★
ユーザーコミュニティ”nest”はウイングアーク1st製品を活用し、データ活用を促進する人・企業のためのコミュニティです。「データ活用で世界を笑顔にする」をビジョンに掲げ、コミュニティ活動をしています。コミュニティでは、ユーザー同士が製品の情報や事例を共有し合ったり、製品活用にあたっての疑問を投げかけたり、データ活用にまつわる交流をすることができます。ご登録はこちらからお願いいたします。

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