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『ココ・シャネルの言葉』を読んでみて。

先日、シャネル展に行ってきました。

なんか、シャネルの人となりを知れる展示なのかなと思って行ったけど、シャネルの作品の展示とその傾向について解説がある、という感じでした。

今見ても魅力的でオシャレ!着てみたい!と思うような洗練されたデザインの服ばかりで、素敵でした。

とはいうものの、もう少しガブリエル・シャネルという人について知りたいなと思ったので、「ココシャネルの言葉」という本を買って読んでみました。

まあ強烈な個性の持ち主というか、後世に名を残すような女性ってこういう働き方が出来ちゃう人なんだな〜と改めて思いました。すごいかっこいい。

孤児院育ちという不遇の生い立ちをものともせず、誰もが名を知っているような巨大なブランドを創り上げたシャネル。

この本の著者はシャネルの人生を貫くキーワードを「復讐」「怒り」「自由」と述べているけど、それらをずっと中心に据えて生きてくのってかなりエネルギーがいる事だと思います。

それを可能にしたのが、「いい暮らしをしたい」「お金がほしい」という強烈なコンプレックス、目的意識だったのかなと。

ハイブランドってフワッとした憧れだけがあり、まあでも庶民には手の届かない価格帯だなあと思っていて、

その事実は全然変わらないのだけど、どんな人がどんな思いを抱いて創り育てていったブランドなのかってことが知れて少し身近に感じられるようになりました。

ブランドロゴの成り立ちの話が特に、彼女の人間味が感じられて好きでした。

シャネルの恋人、アーサー・カペルの「C」とシャネルの「C」をとったのではないかという話。

アーサー・カペルは事故で亡くなってしまいましたが、その時のシャネルの落ち込みようは凄まじかったとのこと。

シャネル自身がブランドロゴの成り立ちをそのように明言したとは書かれていませんが、本当にそういう意味を含んだロゴだったとするならば、

愛したのに共に人生を歩むことがかなわなかった男性の名前と共に生きたことになるのだな〜と思ったら、かなり胸が熱くなりました。

何気なく「このロゴがついてるだけで値段が跳ね上がるんでしょ」くらいの気持ちで見ていたブランドロゴへの見方が少し変わりました。

カバンとか服とかは高くて無理だから、せめて香水とかメイク用品とか買ってみようかな。

強い女性が創り上げたブランドのものを持ってると、お守りみたいになる気がする。

影響されやすい私はシャネル展へいき、本を読んで以降、イエベ春である自分のパーソナルカラー的には不正解の黒い服を好んで着るようになりましたとさ。かっこよかったんだもん。

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