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高校に入るまで家にお風呂が無かった話

こんにちは! 猿田信司です。


私の家は、貧乏だったので、
高校に入るときに引っ越すまで、
15才までは、家に
お風呂がありませんでした。

さらに、トイレも汲み取り式でした。


こう言うと、若い方は
信じられないかもしれませんね。

ですが、私が子供のころは、
家にお風呂が無い子供、というのは
同級生にも結構いました。


家にお風呂が無い子供が、
どうやってお風呂に入るのかというと、
銭湯に行きます。

小さめの銭湯

最近は、銭湯と言うと、
スーパー銭湯や日帰り温泉のような、
大きな施設しか見かけませんね。

ですが、私が子供のころは、
町中に小さめの銭湯が
結構あったんです。

サウナとかもなく、
普通に脱衣所があって、
洗い場と、大きな湯舟があるだけの
普通の銭湯です。

入口が男女で分かれていて、番台がある、
昭和のドラマ「時間ですよ」で
出てくるような感じです。


私の家の近くでも、
歩いて15分くらいのところに、
銭湯が2か所ありました。

そこに、雨が降ろうが、
雪が降ろうが、お風呂に入るために
歩いて行っていました。

今のスーパー銭湯のように、
シャンプーとかボディソープなんかが
置いてあるわけではありません。

ですから、家から洗面器を持って行って、
その中にシャンプーやせっけん、タオルを入れ、
その上からバスタオルをかぶせていました。

かぐや姫の「神田川」の感じ、
と言うと、少しは
わかってもらえるでしょうか。


一人で入れないくらい小さかった頃は、
母親に連れられて、女湯に入っていた
のをうっすら覚えています。

銭湯で同級生と会うことも

最初にも言いましたが、
同級生も家にお風呂が無い人、
というのが結構いて、
銭湯で会うこともありました。

丸坊主なので、全身石鹸で洗うやつがいたりとか、
小学生高学年になると、
毛が生えたとか言って、
アソコを見せ合ったりとかしてました。

それが、結構楽しくて、
普段なら友達にならないような、
ちょっとやんちゃな子とも、
銭湯では仲良くなったりしてました。

銭湯から出ても、話し込んだりして、
家に帰るのが遅くなり、母親から
家を閉め出されたりしてました(笑)


私が、今でも、日帰り温泉が好きなのは、
その頃の楽しかった記憶が
残っているせいなのかもしれませんね。

入れ墨の人も普通にいました

私が子供のころは、銭湯で
普通に入れ墨を入れた人が
銭湯に入っていました。

背中一面に、入れ墨が入っている人
も良く見かけました。

多分、今思うと、あれは
ヤ○ザの人だったんでしょうね。


ですが、銭湯に行くと、
だいたい一人か二人は、
そういう人がいたので、
気にならなくなりました。

特に、怒られたり
とかもなかったので、
いちいち怖がったりは
してませんでした。


私は気が弱いタイプですが、
そんなことを気にしてたら、
銭湯に行けません。

貧乏のおかげで、図太くなっていた
のかもしれませんね(笑)

高校生になって引っ越して銭湯に行かなくなりました

ちょうど、高校に入るころに、
お風呂がある家に引っ越して、
銭湯に行かなくなりました。

そして、時を合わせるように、
その頃から、町にあった銭湯が、
どんどん無くなっていきました。


多分ですが、ちょうどその頃、
生活のレベルが、全体的に上がってた時期で、
お風呂が無い家というのが、
少なくなってきていたんだと思います。

私の家のような、貧乏だった家庭が、
お風呂がある家に住めるように
なったくらいですから。


銭湯に行かなくなって、しばらくしてから
近くを通りがかると、
昔行っていた銭湯は無くなっていて、
普通の家に建て替えていました。

寂しい気持ちになったのを覚えています。


今のスーパー銭湯は、
アミューズメント的な要素が大きく、
少しぜいたくなものですが、
昔の銭湯は、生活に必要なものでした。

それが、生活レベルが上がることで、
淘汰されてしまいました。

もちろん、良い面もたくさんありますが、
少しだけ、銭湯に行っていたあの頃を
なつかしいと思ってしまいます。



最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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