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うつ病になって初めて病院に行った話

こんにちは! 猿田信司です。


うつ病になって、会社に行けなくなった私。

しかし、本当のところ、当時は自分が
うつ病だとは理解していませんでした。

なんだかわからないけど、夜眠れなくて、
会社に行く電車に乗れなかった。

ですが、具体的な病名は、
自分でもわかっていませんでした。


そして、上司が来てくれた時に、
「休むのに病院の診断書がいる」
と言われたので、「病院に行かないと
いけないなぁ」とは思っていました。

しかし、どの病院に行ったらいいのか、
さっぱりわかりませんでした。

これまでは、病院に行くというと、
風邪をひいて内科にいくか、
歯医者くらいでしたから。


もちろん、今なら、心療内科とかに
行けばいいのはわかります。

当時は、全く知識がなかったのと、
頭がうまく働いていなかったので、
どうしたらいいか、全くわかりませんでした。

さらに、引っ越しして半年ほどで、
土地勘も全然ありませんでした。

その頃の私

その頃の私は、ほぼ死んでいました。

その頃の記憶があまりないくらいです。

家から出ないで、日がな一日、
ずっと横になっていたのは覚えています。

とはいえ、寝るわけでもありません。

起き上がる気力もなく、
横になっていても眠れないので、
ただただ横になって、
ボーッとしていました。

そして、ずっとネガティブなこと
ばかりを考えていました。

「もう治らないんじゃないか」

「このまま治らなかったらどうしよう」

「このまま働けなくなったらどうしよう」

そんな考えが、頭をぐるぐる回っていました。

病院探し

元妻がいろいろ調べてくれて、
近くに精神科の病院があることがわかり、
そこに行くことにしました。

元妻に付き添われ行ってみると、
結構大きな病院でした。

しかし、映画で見たことがあるような、
古くて、入院施設もあるような病院でした。

ここに入院させられたら、
精神病になってしまうんじゃないかと、
見ただけで、ゾッとしたのを覚えてます。


もしかしたら、ごく普通の病院
だったのかもしれません。

当時の私は、頭がおかしくなっていたので、
そう見えただけだったのかもしれません。

ですが、私の目には、ホラー映画に
出てくるような精神病院に見えました。

やむを得ず受診

とは言え、来てしまったので、
行かないわけにもいきません。

元妻に付き添ってもらい、受診しました。

うつ病の診断書を書いてもらい、
抗うつ薬、軽い睡眠薬を処方されました。

やっとここで、自分が
うつ病であることを知りました。


ですが、私は「絶対この病院には通いたくない!」と
わがままを言ってしまい、
この病院には二度と行きませんでした。

最初に感じた恐怖感を、
どうしてもぬぐえなかったんです。

ここから、病院を転々とすることになります。

やっと見つけた信頼できる先生

そこから、いろんな病院や、
カウンセリングに行きました。

行った病院で、どうも緊急の患者がいたらしく、
2時間くらい待たされて、
しんどくなってきたので、
受診せず帰ったりもしました。

この時は、「医者にも診てもらえないのか」と
すごく落ち込んで、死にそうになったりしました。


そして、やっと5か所目で、
ちゃんと診てもらえると
信じられる先生に出会いました。

そこは、私の最寄り駅の、
二つとなりの駅近くの
クリニックでした。

初めて、その先生に診てもらったとき、
私は、なぜか号泣していました。

今までの病院では、
そんなことはなかったのに。


そこから、二か月ほどは、
毎週診てもらって、
毎回号泣していました。

うつ病が治るわけではありませんが、
泣くことで、かなり気持ちが
スッキリしたのを覚えています。

それまでに積み重なっていた、
つらいことを吐き出していたのかな、
と今では思います。

そういった、自分の弱い部分も
すべて吐き出せるくらい、
信頼できる先生でした。


それまでは、いろんな病院で出してもらった薬を
飲んではいましたが、あまり効かず、
昼夜逆転のような状態になっていました。

その先生が、私に合うようにと、
いろんな薬を試したりしてくれたおかげで、
夜眠れるようになってきました。

この先生と出会ったことで、
うつ病ではありますが、
少しだけ良い方向に
進んだような気がしていました。

ですが、本当の地獄はここからでした。

今回は、これくらいにします。


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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