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若いころ電車で痴漢された私

こんにちは! 猿田信司です。

これは、今から30年ほど前、
私がまだ20代前半だったころの話です。

普通、電車で痴漢というと、
女性がターゲットですよね。

ですが、私も一度だけ、
痴漢されたことがあります。

その時の話をします。

当時の私

当時の私は、東京で勤務していて、
電車通勤でした。

当時から満員電車が嫌いだったので、
意図的に通勤ラッシュを外して、
通勤していました。

朝は、少し早めに行き、帰りは
夜10時くらいに帰っていました。


通勤ラッシュをずらしてるといっても、
電車で座れることなんてありません。

ですから、開かない方のドアのあたりの、
座席がある方にもたれかかるように立って、
ボーっとドアから外の景色を見るのが、
私の定位置になっていました。

まさか、自分が痴漢されるなんて、
考えたこともなかったです。

冬の帰りの電車で

コートを着ていたので、季節は冬でした。

足まで隠してくれるようなタイプの
ロングコートでした。

いつものように、夜10時くらいまで仕事をして、
いつものように電車に乗り、
いつもの場所に立っていました。

夜10時とはいえ、電車にはそれなりに人がいます。


いつものように、ボーっと外の景色を見ていました。

お尻に違和感

すると、ロングコートでよくわからないんですが、
なんとなくお尻に違和感を感じました。

何かが私のお尻に当たっている。

「(。´・ω・)ん?」

「誰かのバッグか何かがお尻に当たっているのかな?」
と思った私は気にしていませんでした。


でも、その後もずーっとお尻に当たっているので、
「誰かが大きいバッグを置いたのかな?」
と思いました。

ですが、夜10時ですから、
電車もそこまで混んではいません。

「こんなお尻に当たるような場所に置く?」

おじさんの痴漢?

おかしいな?と思うと、感覚が鋭くなりました。

なんとなくですが、お尻に当たっているものが、
動いているような感じがしました。

「もしかして痴漢?????」


痴漢をされた女性は、恐怖で動けなくなるといいますが、
あれは本当ですね。

私は、それなりに背も高く、ケンカしたことないのに
そうは負けないぜと謎の自信がありましたが、
痴漢されてると思うと、
ものすごく怖くて動けなかったです。

しかし、このままではアカン!


意を決して、私は振り返りました。

すると、そこには見たことのないおじさんがいました。

見た感じはスーツを着た普通のおじさんです。

「この人が痴漢?」

痴漢確定

まずはにらみ合いです。

怖いけど、目を離したら殺られる!くらいな感じです。


振り返った時、私は無意識のうちに、
コートのポケットに両手を突っ込み、
コートの前を閉めるように股間をガードしていました。

「本当にこの人が痴漢なの?」

見た感じは普通の人なので、
よくわかりません。


そこで、試しにと、ポケットの両手を緩め、
コートの前が開いた状態にしてみました。

すると、そのおじさんが、私の股間に向けて、
スーッと手を伸ばしてきました。

「あ、やっぱり痴漢だ!」

慌てて、両手に力を入れ、股間をガード。

そこからはにらみ合いです。


まさかこんなことになるなんて、
思ってもいなかったので、ものすごい恐怖で、
動けないし、声も出せませんでした。

おじさんも逃げることもなく、
私が、降りる駅までの15分ほど、
ずっとにらみ合っていました。

ダッシュで逃げました

やっと、私が降りる駅に着き、
ダッシュで電車から逃げました。

見た感じでは、追いかけてきては
なかったのですが、もう怖くて怖くて。

家に帰る時も、つけられてないか?と気にしながら、
いつもと違う道で、大回りして帰りました。


その後、そのおじさんと会うことはなかったし、
痴漢にあうこともありませんでした。

しかし、私なんかのどこが良かったんでしょ?

顔がいいわけでもないし、
今でもわかりません。


まぁ、私じゃなくても、誰でも良かった
のかもしれませんね。

恐ろしい・・・・

正直、ケンカしたら勝てたと思うんですが、
そういう意味とは別の恐ろしさでした。

チカンアカン!

私は、男ですが、痴漢されると
あれほど怖かったんですから、
女性だったら、死ぬほど怖いはずです。

私ですら、声も出せないくらいです。

腕力でかなわない女性は、
めちゃくちゃ怖いでしょうね。


AVじゃないんですから、
痴漢されて気持ちいい
なんて絶対ないです。

ただただ怖いだけ。

幻想はみないようにしましょう。

それに、私のように、
男でも狙われる可能性はあります。

ゼッタイにチカンはアカン!!

気を付けましょう。


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

私のつたない人生・文章でも、面白いと思っていただけたらサポートしてくださるとうれしいです(^^)