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ロングツーリングのつもりでバイクで実家に帰ったらずっと雨に降られた私

こんにちは! 猿田信司です。

私は今では車に乗っていますが、
東京にいた20代の頃は、
バイクを足にしていました。

普通免許は持っていたのですが、
バイクがかっこいいな!と思い、
教習所に通って中型二輪免許を取り、
バイクを乗り回していました。

ですが、普段は家の周りぐらいしか行かなくて、
どこか遠くに行きたいな、と思っていました。

初めてのバイク

中型二輪免許を取ってすぐ、練習のために、
安い中古のバイクを買いました。

半年ほどしか乗っていないので
車種名は忘れたのですが、
4ストの250ccのバイクでした。

私にとって、初めてのバイクで、
初めての相棒でした。

走行中に初めてコケたのも、このバイクで、
8万円した革ジャンがズタズタになったのも、
今ではいい思い出です。

愛機CBR400RR

半年ほど、そのバイクで運転の練習をして、
自分でも運転に慣れたかなと思い始めました。

当時の私は、テレビで
バイクのレースを見るのが好きでした。

オフロードではなく、
サーキットを走るタイプのレースです。

あと、「バリバリ伝説」という
バイクマンガも好きでした。


バイクと一言で言っても、いろんなタイプがあって、
レース用のバイクみたいなレーサーレプリカや、
オフロードバイク、ビックスクーター、
トライアルバイクといろいろな種類があります。

私はレース好きだったので、
見ていて、レーサーレプリカってかっこいいな
とずっと思い、あこがれていました。

新車を買うならレーサーレプリカと決めていました。


そこで、半年ほど運転練習したので、
そろそろ新車を買おうと思いました。

私が持っている中型二輪免許で乗れるのは、
400ccのバイクまでです。

ホンダ党でもあった私は、めちゃめちゃカッコいい
CBR400RRというバイクを選びました。

この愛機は、東京を出るまでの数年間、
ずっと乗っていた思い出深いバイクです。


ですが、最初に、買ったお店から、
家まで乗って帰るのも、すごく怖かったです。

これまで乗っていたバイクと感覚が全く違い、
ハンドルも低く、絶えず前傾姿勢で乗らないといけない
そして、車も多く走りにくい。

ちょっとだけ後悔しましたが、
乗っていくにつれ、慣れてきました。

実家までのロングツーリング

新しいバイクにも慣れてきて、
バイク乗りの憧れ、ロングツーリング
をしてみたいな、と思うようになってきました。

以前から、正月、ゴールデンウィーク、
お盆には実家に帰っていました。

基本的に、東京は好きじゃなかったのもあって、
長い休みがあるたびに、実家に戻っていました。


新車のバイクなのもあって、慣らし運転もしたい。

慣らし運転というのは、新車の時に、
一定の低回転でエンジンを長時間回すことで、
エンジン内を滑らかにすることです。

最近の車やバイクでは必要ないと言われています。

調べてみると、実家までの距離は
1000kmとちょっとでした。


高速道路なら、慣らし運転にもちょうどいい。

それに、ロングツーリングもできる!!

ゴールデンウィークを使って、
バイクで実家に帰ろう!!

実家までバイクで帰る計画を立てました。

上野のバイク用品街へ

ロングツーリングを決めた私は、
とりあえず足りない装備を買いたいなと思い、
上野にあるバイク用品街へ行きました。

少し遠かったので、バイクではなく、電車で(笑)

ヘルメットとグローブは持っていましたが、
それ以外のツーリングに必要なものを
そろえるためです。


バイクのタンクに磁石で付けられる、タンクバック。

雨用の雨がっぱ。

長距離用の断熱効果がある上着とズボン。

少しだけ運転がラクになるバイク運転用のブーツ。

初めてのロングツーリングにワクワクして、
いろんなものを買いました。

準備万端と思っていましたが、
そうではなかったんですけどね。

いざ実家へ出発

ゴールデンウィークに入る、
前日の夜10時に出発しました。

予定では、13時間くらいかかる計算で
徹夜で走って、お昼前には着くつもりでした。


まず、高速道路に乗るまでに、
一時間以上かかってしまいました。

これがすでに予定外です。

さらに、高速道路に乗って2時間ほど、
神奈川県の山の中を走っていると、
雨が降ってきました。

最悪の状況です。

オーバーグローブを買ってなかった

次のパーキングエリアで雨がっぱを着ようと
パーキングエリアに停まりました。

かっぱを着ていて気付きました。

雨用のオーバーグローブを買ってない・・


オーバーグローブというのは、
グローブの上に着ける、
手用のかっぱみたいなものです。

私が使っていたグローブは革製だったので、
雨をバンバン吸い込みます。

しかし、真夜中だし、高速道路で
オーバーグローブなんて売ってません。

「まぁそのうち雨も止むかな」と
軽く考えていた私ですが、この雨は
実家に着く寸前まで、ずっと降り続けました。


4月末の真夜中に雨というのは、
かなり寒いんです。

特に、バイクは身体が出ているので、
かっぱを着ていても、隙間から風が入ってきて
体温を奪われます。

さらに、手は全くの無防備。

休憩のたびに、ホットの缶コーヒーを買って、
手を暖めました。

私は、バイクで実家に帰ることにした、
自分の決断を後悔しました。

ずっと雨・・

そこから、ずっと雨の中、バイクを走らせました。

グローブは水を吸うので、休みのたびに、
タオルを絞るように絞っていました。

最悪だったのが、グローブの中の色素が、
手に移ってきてて、両手が真っ青になっていたことです。


慣らし運転というのもあって、
走行車線を80kmで走るようにしていたので、
追い越し車線に大きなトラックが来て追い越されるとき、
水しぶきでびしょぬれになったりしました。

なんの苦行なのか?

初めてのロングツーリングなのに、
全然楽しくない・・・

とは言え、買ったばかりのバイクを
置いていくわけにもいきません。

ただただ、雨の中、
バイクを走らせることに集中しました。

予定を大幅に超えた到着

実家に近づき、やっと雨も止んで、
予定から大幅に遅れた午後4時ころに、
実家に着きました。

頻繫に休憩してたのもあって、
だいたい18時間くらいかかりました。


実家に着いた時には、
もうヘトヘトでした。

寝てないし、何も食べてない。

でも、なぜかそんなにお腹も空いてない。

実家に着いてすぐ、びしょ濡れだったので、
お風呂に入って、そのまま寝ました。

手に移ったグローブの色素は、
それから2週間くらいとれませんでした。


初めてのロングツーリングは
散々な目にあいましたが、その後も何度も、
ゴールデンウィークの時期は、
バイクで実家に帰っていました。

しかし、初めてのこの時以外は、
バイクで帰っても、
雨に降られることはありませんでした。

この時の帰りも、バイクで帰りましたが、
全く雨は降らず、予定どおりの
13時間くらいで帰れました。

初めてのロングツーリングだったので、
神様が「そんなに甘くないぞ!」と
教えてくれたのかもしれませんね。


ですが、このツラかった、
初めてのロングツーリングは、
とても印象的でよく覚えています。

良い思い出が出来ました。

そう思うと、あの雨にも感謝ですね。


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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