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18歳で会社の寮に入った時の話

こんにちは! 猿田信司です。

私は、高校を卒業してすぐに、
会社に入りました。

今から30年以上前の話です。


ラッキーなことに、結構有名な会社に
入れたのですが、勤務地は東京でした。

初めて実家を離れ、
一人で生活することになりました。

その当時は、私と同じように、
高卒で入社する人というのが結構いて、
こういう人用に、会社で用意した寮
に入ることになりました。

私が入った寮

私が入ることになった寮は、
今の若い方には信じられないだろう環境でした。


見た目は、古いアパートのような感じで、
入り口に、学校のような、
たくさんの人が使える靴箱がありました。


部屋は、一部屋六畳に二人ずつで、
押し入れがあるだけです。

ですから、二人で布団を敷くと、
ほぼスペースがありません。

さらに、入った当初、あるのは布団だけ。

部屋には冷房はなく、
冬場はお風呂のボイラーを
使った暖房があるだけ。

お風呂はボイラーが動いてるのは夜12時までで、
それ以降はお湯も出なくなりますし、
暖房も夜12時までです

ほかにも、最寄駅から歩いて15分くらいと、
かなりかかります。


なかなかひどい環境で、一刻も早く寮を出たいと
入った初日から思うような感じでした。

同い年の仲間がたくさん

でも、寮もちょっといいな、と思ったのは、
私と同じ状況の、高卒で会社に入った仲間が
たくさんいたことでした。

いろんな県から集まっていて、
聞いたことの無いような方言の人がいたり、
仕事場も様々で、部屋を行き来するように
なったりしました。

なんというか、修学旅行みたいな感じでした。


以前話した、縁が切れてしまったY君
出会ったのも、この寮でした。

二人とも、パソコン好きという共通点もあって、
すごく仲良くなりました。

Y君とは、常に一緒に行動していたり、
後には二人でマンションを借りて、
同居したりするくらいでした。

辞めていく仲間

その寮には、先輩がほとんどいなくて、
ほぼ同い年の人ばかりでした。

なんでだろう?と思っていましたが、
だんだんその理由がわかってきました。


寮に入って、数か月経つと、
以前見かけていた人を見かけなくなります。

「最近見ないなー」と思っていると、
「会社辞めて田舎に帰ったらしいよ」
という話を聞くことが多くなりました。

私は良い会社だと思うんですが、
それでも辞めていく人というのは
一定数いるんです。


半年もたつと、知ってる人の
半分くらいがいなくなりました。

先輩を見かけないのは、
こうやって辞めていったり、
寮が不便で出ていく人が多かったようなんです。


私は、珍しく友達も出来て、
「結構、寮も楽しいな」と思っていたので、
3年くらい寮にいました。

最近の寮

私が、寮を出て10年後くらいに、
転勤先で、寮にいる同僚がいて、
寮を見せてもらう機会がありました。


びっくりしました。

私がいたころの寮とは、
全然違っていました。


マンション一棟を会社が寮として借り上げていて、
一部屋二人ではありましたが、
ちゃんとそれぞれに部屋がありました。

エアコンもついていて、冷暖房完備。

キッチンやお風呂も、普通のマンションと同じで、
普段は同室の人と会うこともないそうです。

普通にマンションです。


その人も、かなり長く寮にいたようですが、
こんなに快適なら、寮でいいよなぁと思いました。

でも、少しだけですが、あの修学旅行のような寮も、
悪くはなかったなと思う自分もいます。

私の思い出なのでしょうね。


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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